The Strokes ザ・ストロークス 『Is This It / イズ・ディス・イット』(2001年)
『Is This It / イズ・ディス・イット』(2001年)
アメリカ・ニューヨーク出身のロックバンド、The Strokes(ザ・ストロークス)のデビュー・アルバム。
<メンバー&プロフィール&バイオグラフィ> ※Wikiを参考に記載しています。
ジュリアン・カサブランカス(Julian Casablancas) - vo
1978年8月23日生まれ
ニック・ヴァレンシ(Nick Valensi) - g
1981年1月16日生まれ
アルバート・ハモンドJr. (Albert Hammond Jr.) - g
1980年4月9日生まれ
ニコライ・フレイチュア (Nikolai Fraiture) - b
1978年11月13日生まれ
ファブリツィオ・モレッティ(Fabrizio Moretti) - ds
1980年6月2日生まれ
因みに、ストロークスのメンバーは皆特権階級の子息(いわゆるボンボン??)ですが、ニコライだけは一般家庭の生まれ。
1999年、NYのアッパーウェストサイドにある上流階級や富裕層の子弟が通う学校で、幼馴染で一緒にバンドをやっていたジュリアン・カサブランカスとニコライ・フレイチュアのコンビに、ニック・ヴァレンシとファブリツィオ・モレッティのこちらも幼馴染コンビが出会う。
そこに、ジュリアンのル・ロゼ学院(スイス最古の寄宿学校の一つ。世界で最も高額な教育機関の一つとされ、世界中の王侯貴族や名家、セレブリティの子弟・子女が数多く通う)での友人でLAからニューヨーク大学に映画の勉強にやってきていたアルバート・ハモンドjrが加わり、ザ・ストロークスが結成された。
2001年、イギリスのラフ・トレードにデモ・テープを送り、契約に至る。
3曲入りのEP『The Modern Age』を発表。これがきっかけでイギリスで人気が爆発。
音楽誌はこぞって“NEXT BIG THING”として取り上げる。
同年8月にデビューアルバム『Is This It』を発売し、全世界でヒットさせる。
2002年、2月に初の来日公演を行う。
チケットは即日完売となり、会場によっては当初より大きい会場に変更されるハプニングもあった。
2003年、2ndアルバム『Room on Fire』を発表する。
「12:51」、「Reptilia」がヒットし、人気を確かなものとする。
8月には再来日し、SUMMER SONIC 2003に出演。
2006年、3rdアルバム『First Impressions of Earth』を発表。
この年のフジロックフェスティバルではヘッドライナーを務めた。
2011年、4thアルバム『Angles』を発表。
この年のSUMMER SONICでヘッドライナーを務めた。
2013年、5thアルバム『Comedown Machine』を発表。
2016年、4曲入りのEP『Future Present Past』を発表。
2020年、6thアルバム『New Abnormal』を発表。
今年(2020年)8月に開催予定だったフジロックフェスティバルに、ストロークスがヘッドライナーで2日目に出演予定でしたが、コロナの影響で中止。
とても残念ですが、また来日して演奏を観れる日を心待ちにしたいです(#^^#)
アルバムタイトルは、ロックンロール・リバイバルの救世主として発売前から祭り上げられたことに対し、皮肉を込めて「Is This It=これがそれ?」と名づけられました。
(タイトル・ナンバーの歌詞自体は、それらの事情と大きな関係はない)
女性の曲線美を描いたジャケット写真がアメリカ本国では発禁となってしまい、緑と橙のステンドグラスのものに変更されています。
↓変更後
緑と橙はステンドグラスではなく、欧州原子核研究所から借り受けた「BIG BANG: 素粒子衝突図」である。ジュリアン曰く「あっち(=お尻)は実はそんなに気に入ってない」とのこと。
本当は全て同じにしたかったけど、ヨーロッパ盤と日本盤は間に合わなかったらしいです。
「Is This It」
オープニングトラック。
2分半という短い曲。割とポップなミディアムナンバー。
「The Modern Age」
シンプルながらインパクトのあるイントロから引き込まれる1曲。
ジュリアンのしゃがれたヴォーカルも味があります(#^^#)
「Soma」
メロディが割とキャッチー(*^^*)
And I am. Stop. And Go.
「Barely Legal」
このアルバムの楽曲全体を通してもそうですが、曲の終わり方がとても潔い(*^^*)
「Someday」
3rdシングル。
メンバーで楽しそうに飲んだりボードゲーム(?)したり、クイズ番組(?)に出てみたりするMVが仲が良さげで微笑ましい(笑)
「Alone, Together」
♪アィアムウィデュー ナゥアイガッチュエクスプレイン♪
「Last Nite」
2ndシングル。
当時TVでこのMVを観てストロークスを聴き始めました!!(*^^*)
1:36あたりでジュリアンが演奏しているアルバートに体当たり(たまたま当たってしまったのだと思うが)、アルバートも、”おっとっと”となりながらも演奏を続けている(^^;)ジュリアンは全然気にしてないのが面白い。
2:02辺りでは今度はニックに体当たり(これはわざとっぽい)つーか酔っぱらってんの??(^^;)(演奏の合間に飲んでいるのは酒じゃないよね…??)
「Hard To Explain」
1stシングル。
MVは、まさに”Hard To Explain”(説明するのは難しい)映像(?)がいくつも盛り込まれた不思議な作品。
ほぼ2コードのみで展開するロックンロールソング。
バッキングギターのパートに至っては合計たった5音(開放弦をペダルにしたEmとG)しかなく、他に類を見ないほど極めて簡単。らしい。。。
「New York City Cops」
1stシングルのB面に収録。
ニューヨーク市警察に関する歌詞のために、US盤では別の曲(「When It Started」)に差し替えられた。
サビの部分で連呼される、”New York City Cops, they ain't too smart"(”ニューヨーク市警は、あんまり賢くないわね”)のフレーズが問題だったようです(^^;)
「Trying Your Luck」
哀愁漂うメロディとサウンドが印象的な1曲。
「Take It Or Leave It」
ローリング・ストーン誌の特集で、テレヴィジョンを彷彿とさせるようなリフが交錯するこの曲は「グレイテストギターソングトップ100」の71位にランクインしました。
♪テイキッ!!オァリーヴィィッ!!♪
21世紀において、最も高く評価されたロックアルバム作品の一つであるとされる。
2000年代のロックンロール・リバイバルにおけるムーブメントの起点の一つ、もしくは同時期以降のガレージ・ロックのフォーマットをある程度定義付けた作品と度々評される。
各メディアに大きく宣伝・ハイプされた作品ではあるが、評価は今日まで変わらず高く、オルタナティブ・ロックやガレージ・ロックを愛好する者はもちろん、一部のエレクトロニカミュージシャンなどからも称賛されている。
『1001 Albums You Must Hear Before You Die(死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚)』に選ばれた。
『ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」と「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」に於いて、それぞれ199位と8位にランクイン。
私自身、当時就職活動していた時期(2003年頃?)に一番聴き倒したアルバムがこれ。
当時の私の活力源でした…!!
『Is This It』は、アルバムを通して、アレンジは、ギター(×2人)、ベース、ドラムのみ。(余計な楽器・サウンド・小細工は一切なし!!)
そんなシンプルな音だけのアルバムなのにも関わらず、1曲1曲が個性的で、それぞれ際立った魅力があります。(*^^*)
アルバムの全ての曲を書いているのはヴォーカルのジュリアン・カサブランカス。
メロディメーカーとしての才能も突出していることが窺えます。
(ただのお金持ち坊ちゃまではないのは確か....(^^;))
ジュリアンの歌詞と歌のスタイルに大きな影響を与えているのは、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードだそう。
さらに、ボブ・マーリー、ニルヴァーナ、パールジャムにも影響を受けているとのことです。
ロックを語る上で絶対外せない、The Strokesの名盤中の名盤『イズ・ディス・イット』、未聴の方は是非チェックしてみてね!!