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Delta Goodrem デルタ・グッドレム 『Innocent Eyes』(2003年)

『Innocent Eyes』(2003年)

オーストラリア、シドニー出身のシンガーソングライター、Delta Goodrem(デルタ・グッドレム)の1stアルバム。
日本国内盤未発売。

Innocent Eyes

Innocent Eyes

  • アーティスト:Goodrem,Delta
  • 発売日: 2003/11/04
  • メディア: CD
 

 

 

 <プロフィール>

出生名:Delta Lea Goodrem
1984年11月9日生まれ

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州シドニー出身。
7歳の時からCMタレントやTVドラマの子役として活躍。


しかし、デルタが本当にやりたかったのは音楽でした。
8歳でピアノを習い始め、自作の曲を作り歌うようになりました。
12歳の時、5曲入りのデモテープを制作し、それを様々な業界関係者と、オーストラリアン・フットボール(オーストラリア独特のラグビーに似た球技)の地元チーム”シドニースワンズ”の本部に送りました。
デルタはスワンズの熱狂的サポーターで、試合会場で国歌を歌う事を密かに夢見て、テープにはオリジナル曲(すべてピアノ弾き語りのバラード)の他に国歌も収録していていました。
それがチーム関係者から同じくスワンズのサポーターだった豪州音楽業界の大物マネージャー、グレン・ウィートリーの手に渡り、テープを聴いたグレンは、彼女の歌に惚れ込み、早速マネージメントを買って出たそうです。
そしてデルタが15歳の時にはソニーと契約を結びました。

 2001年秋、デビュー曲の「I Don't Care」をリリースするも、売り上げは伸びず…。
この曲は、アップテンポのダンスポップのカヴァー曲で、デルタの本来の嗜好とは少々相容れないものでした。


「ようは当時の流行に準じた曲ね。ちょうどバックストリート・ボーイズとかティーン・ポップが大ヒットしていて、ピアノの弾き語りじゃラジオでかけてもらえないだろうってことで、最初はそういう曲をいくつかレコーディングしたのよ」by Delta


セールス的には失敗に終わり、デルタは、無理にトレンドに合わせるのではなく、ピアノを弾いて自ら曲を綴って自分に正直な音楽に立ち返ろうと決心。
デルタの好む音楽は、マライアやセリーヌ、地元系だとのオリヴィア・ニュートン・ジョン、ティナ・アリーナ、サヴェージ・ガーデン、そしてトーリ・エイモスからキーンまでピアノと縁の深いアーティスト達。
多くの同世代の女性達が志向するポップロックを”嫌い”と言い切り(近年ではバラードの他にロックテイストな楽曲も発表してているので、完全に嫌いというわけでもなさそうな気がしますが...)ヒップホップやR&Bにも興味なし。
そんなデルタの音楽的スタイルは歌い方、メロディセンス、歌詞の選び方など、至って古風。


「私はトレンディだった例がないし(笑)、そういうアーティストじゃないのよ。バラードが好きで、得意だし、自信がある。究極的にアーティストとして成功するには、自分らしい表現をするしかないわ。使い古された言い方かもしれないけど、真実なのよね。自分がどういう人間かはっきりと認識し、独自のスタイルとアイデンティティを確立すれば、きっと居場所が見つかるのよ」by Delta


2002年、「I Don't Care」をきっかけに、オーストラリアの人気ドラマ「Neighbours」(過去にはカイリー・ミノーグや、ナタリー・インブルーリアホリー・ヴァランス、俳優のガイ・ピアースまで、この番組を経由して大スターに)に出演し、劇中で歌手を目指す少女ニーナを演じ、「Born To Try」を披露。
地元のソングライター、ヴィンス・ピッツィンガと書き上げたこの曲は、2002年11月にシングルとしてリリースされ、見事1位を獲得する。
以降デルタはオーストラリア史上初の、5曲連続でシングル1位を獲得!

翌2003年、1stアルバム『Innocent Eyes』をリリースし、29週連続1位を獲得する。 (これは歴代2位の記録で、地元アーティストなら史上最長の快挙)
そして最終的にオーストラリアで100万枚(地元アーティストの作品セールスが100万枚に達したのは20年振り!)さらに英国でも100万枚近くを売り上げ世界合計で230万枚を突破。
またこの時発売したビデオクリップ集のDVD『Delta』も、映像作品としては史上最多の50万枚のセールスを記録し、カイリー・ミノーグさえ軽く凌駕する記録尽くしの新人だった。

 

デルタ・グッドレムと『Innocent Eyes』はなぜそこまでオーストラリアの人々に愛されたのか、デルタ自身ははこのように分析している…。

まずはタイミング。同じ傾向の音楽をずっと聴かせられれば、必ず揺り戻しがあって、人々は新しい音楽を求める。
セクシュアルな刺激満点のアーティストも、結局は飽きられてしまうわ。
そういう意味で「Born To Try」が登場した時期はティーン・ポップからの転換期だったのよ。
当時のオーストラリアは、言わば”プリンセス”を探していたの。
バラードなんか誰も歌っていなかったし、ピアノを弾く女の子も他にはいなかった。
アルバム『Innocent Eyes』には大人と子供の狭間にいる女性の、力強くピュアな想いが込められていたわ。
過激な要素はゼロ。私自身も不良でも風変りでもなく、普通の家庭に育った女の子で、曲と完全に一致したわけ。

服装から声まですべてが一致してマジックを生んだの。
それに私はこうなることを予想していたというか、運命だと思ってる部分もあるの。
誰かのコンサートを観に行けば、ステージに立つ自分の姿が想像できたし、”これが私がやるべきこと”と確信していたの」by Delta

 

そんな絶好のスタートを切ったデルタに、突然の悲劇が襲い掛かります…。

 

(アーティスト情報は、Wikiや国内盤『Innocent Eyes』のライナーノーツ等の情報を元に掲載しています)

 

プロフィール紹介が思いのほか長くなってしまったので、(^^;)
続きはデルタの2ndアルバム『Mistaken Identity』の記事に続きます……。

 

それでは、デルタの記録尽くしのデビューアルバム、『Innocent Eyes』を聴いていきましょう!! 

 

 「Born To Try」

オーストラリアの人気テレビドラマ『Neighbours(ネイバーズ)』にニーナ役で出演し、劇中でこの曲を披露。
後にこれをシングルリリース(アルバムに先駆けた1stシングル)し、全豪No.1の大ヒット。
デルタは一躍国民的歌手に。
”私は挑戦するために生まれてきた”
力強く、前向きな、勇気を貰える1曲です!


Delta Goodrem - Born to Try (Official Video)

 

「Innocent Eyes」

3rdシングル。
トーリ・エイモスを彷彿させる曲調で、メランコリックな雰囲気の漂う1曲。

youtu.be

 

「Not Me, Not I」

流れるようなピアノの旋律と、メロディが美しいバラード。

youtu.be

 

「Throw It Away」

 アコースティック・ギターの音色が心地良い、ギター・ポップな1曲。

 

「Lost Without You」

2ndシングル。
哀愁漂うミディアム・バラード!
美しくキュートなデルタにも注目なMVです!


Delta Goodrem - Lost Without You (Official Video)

 

「Predictable」 

5thシングル。
ベースのメロディラインの音、結構好きです(#^^#)

 

「Butterfly」

伸びやかなデルタのヴォーカルを堪能できるポップナンバーです!

 

「In My Own Time」

物悲しい雰囲気のスローナンバー。
個人的にお気に入りの1曲です。

 

「My Big Mistake」

歌詞は失恋を歌った内容ですが、アップテンポな1曲に仕上がっています!

 

「This Is Not Me」

4thシングル曲。
物悲し気なミディアムナンバー。

 

「Running Away」

アルバム中でもアップテンポでキャッチーな1曲。

 

 

「A Year Ago Today」

エモーショナルなスローバラード。
デルタの美しい歌声に聞き惚れてしまいます…。
オフィシャルで配信されているこのMVは、オリジナル版(CD)とアレンジが違いますね。

youtu.be

 

「Longer」

心地良いメロディラインのポップ・ナンバー。
 

「Will You Fall For Me」

 ラストトラック。
ピアノを使ったサウンドって、やっぱり耳に心地良いですね…。
バラードが得意というだけあって、素晴らしい1曲に仕上がっています!

 

 

 

 

デルタは自分と同世代アーティストの一人で、初めて聴いてファンになってから早もう14年くらいになります(^^;)
先日何日かに渡ってご紹介した、Avril Lavigneアヴリル・ラヴィーン)との意外な共通点も気付いたのでちょっとご紹介します。
アヴリルはロックが大好き、デルタはバラードが大好きでロックは嫌い(今は違うかも)という、真逆な音楽性の二人ですが、意外と共通点が多い事に気付きました。
アヴリルもデルタも同い年(1984年生まれ)で、誕生日が近い(といっても9月と11月)、デビューも同時期(2001年~2002年頃)。
アーティストとして絶頂期に大病を患い、長い闘病の末、見事復活。
アヴリルは2度の結婚と離婚、デルタは婚約破棄…等…。
この2人の人生、少し似ているかもとアヴリルとデルタの記事を書きながらおもってしましました…(^^;)


次回の記事で、このあたりに起きたデルタの出来事を書いていきますね(#^^#)

話をアルバムに戻してと…
デルタの歌声は、少しハスキーがかった歌声ではあるけど、それがソフトなので、とても聴きやすく、透明感も併せ持っている美しい歌声です!
(ただ、近年の作品だと曲調のせいか、年齢を重ねたせいか、歌い方が変わったせいか、ハスキー度はアップしているような気もしないではないですが...)

今作は日本盤では発売しなかったものの、2006年10月に『Innocent Eyes』と『Mistaken Identity』のアルバムから6曲ずつセレクト(+新曲2曲)した日本独自編成盤『Innocent Eyes』がリリースされました。
アルバムタイトルは同じですが、収録内容は異なるのでご注意を。

Innocent Eyes

Innocent Eyes

 

 

 この日本企画盤『Innocent Eyes』は、阿部寛松下奈緒主演の映画『アジアンタムブルー』の主題歌としてデルタが書き下ろした新曲「Flawd~埋まらないパズル」が収録されています。
この曲は当時、テレビ朝日「MUSIC  STATION」でデルタと、松下奈緒がピアノ演奏で共演したことでも話題になりました。
恐らく、『アジアンタムブルー』の主題歌がデルタに決まり、急遽デルタのアルバム2作を良いとこ取りした日本独自編成盤を作成し、「Flawd~」を含む新曲2曲を入れ、日本デビューと相成った次第なのではないかと勝手に推測しています。

私はこの日本盤『Innocent Eyes』を聴いて、デルタにど嵌りし、輸入盤『Innocent Eyes』と『Mistaken Identity』をすぐに購入しました。
こういうシンプルなバラード、シンプルなポップ・ソングこそ、何度も聴いてしまう中毒性を持っているのかも知れません...(^^♪

王道ポップスが好きな方、ピアノを取り入れたポップスが好きな方には、とてもお勧めのアルバム&アーティストです!!
是非チェックしてみて下さい!

 

Innocent Eyes

 

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