Lily Allen リリー・アレン 『Alright, Still』(2006年)
『Alright Still』(2006年)
イギリスのシンガーソングライター、Lily Allen(リリー・アレン)のデビュー・アルバム。
<プロフィール&バイオグラフィ> ※一部Wikiと国内盤ライナーノーツを参考に記載しています。
Lily Allen(リリー・アレン)
本名: Lily Rose Beatrice Allen
生年月日: 1985年5月2日
イングランド・ロンドン市内のハマースミス出身。
父親はコメディアン・俳優のキース・アレン。
両親は4差の時に離婚し、映画プロデューサーで映画制作会社を経営する母(アリソン・オーウェン)に育てられた。
弟のアルフィー・アレンは俳優。
家庭環境が複雑だったリリーは、13回も転校や退学を繰り返し、15歳時に学校に通うことを断念し中退。
様々な音楽を聴いて育ったリリーは、イビザ島のレコード屋でバイトしている時に現マネージャーに出会い、真剣に音楽活動を始める。
2005年11月にはMySpaceにページを設けて曲をアップロード。
ボーイフレンドとのもめごとやら芸能人の辛口批評をブログに綴るようになる。
「ちょっと話題になっていたし、友達を作りたくて」と軽い気持ちで始めたらしいが、これが予想外の注目を集め、Parlophon(パーロフォン)と契約。
2006年4月に500枚限定のアナログ・シングル「LDN」でデビューを果たし、6月に発売した正式な1stシングル「Smile」は2週間UKでNo.1をキープ、アメリカでは最高位49位を記録した。
その後『NME』の表紙も飾り、7月に1stアルバムとなる本作『Alright Still』をリリースした。
2008年12月には、ブリトニー・スピアーズのヒット曲「ウーマナイザー」をカバー。
その後、プロデューサーのマーク・ロンソンがこのカヴァーをラジオで流したものの、それがEMIへの相談なしで更に無断であったためにトラブルになった。
このカヴァーはYouTubeにて公開されている。
2009年には、セカンド・アルバム『It's Not Me, It's You』を発売。
アルバムからの1stシングル「ザ・フィアー」は、英シングル・チャートで初登場1位を獲得。
2014年、3rdアルバム『Sheezus』を発表。
2018年、4thアルバム『No Shame』を発表。
私生活では2007年9月から、ケミカル・ブラザーズのエド・シモンズと交際。
同年12月に妊娠をしたが、翌年1月に流産。
2009年1月、アートディーラーで、22歳年上のジェイ・ジョプリンと、わずか1ヶ月で交際破局。ジョプリンは、父・キースの友人でもある。
2011年5月、画家のサム・クーパーと結婚、結婚披露宴で妊娠も発表されたが、死産を経験する。
2011年に第1子のエセル・メアリーを出産、2013年に次女マーニー・ローズを出産するが、 2018年6月にサムと離婚。
2020年9月7日に俳優のデヴィッド・ハーバーとラスベガスで結婚。
毒舌家で知られ、元ザ・リバティーンズのカール・バラーやザ・クークス、ケイティ・ペリーなど多くのアーティストに毒を吐いている。
オアシスのノエル・ギャラガーやブラーのアレックス・ジェームスとは少女時代から付き合いがある。
<discography>
『Alright, Still / オーライ・スティル』(2006)
『It's Not Me, It's You / イッツ・ノット・ミー、イッツ・ユー』(2009)
『Sheezus / シーザス 』(2014)
『No Shame / ノー・シェイム』(2018)
幅広いジャンルの音楽を聴いてきたリリーが、一番親しみがあり、やりたい音楽は最初から明確に決まっており、それはレゲエやスカ。
その手の音に根差したトラックに、ラップと歌の中間にあるスタイルでリリックを重ねて、自らのルーツに忠実でユニークなポップ・ミュージックを完成させた。
『Alright, Still / オーライ・スティル』 発売日:2006年7月
1. Smile / スマイル
2. Knock 'Em Out / ノッカム・アウト
3. LDN / LDN
4. Everything's Just Wonderful / エヴリシングズ・ジャスト・ワンダフル
5. Not Big / ノット・ビッグ
6. Friday Night / フライデー・ナイト
7. Shame For You / シェイム・フォー・ユー
8. Littlest Things / リトレスト・シングス
9. Take What You Take / テイク・ホワット・ユー・テイク
10. Friend Of Mine / フレンド・オブ・マイン
11. Alfie / アルフィー
ボーナス・トラック
12. Cheryl Tweedy / シェリル・トゥイーディー
13. Absolutely Nothing / アブソルートリー・ナッシング
CD-EXTRA
Smile (VIDEO)
1. Smile / スマイル
タイトルや曲調から想起される”カワイイ”感じをヒネって”醜いもの”にしたかった、というリリーの真骨頂となる曲で、初めて1人で書いた曲とのこと。
2. Knock 'Em Out / ノッカム・アウト
ニュー・オーリンズのマルディグラ(カーニヴァル)に直結したアール・キングの名曲「Big Cheif」からピアノ・フレーズをコピーし、ベース・ラインを弾き直したプロデューサーのフューチャー・カットによる”技あり”なトラックに合わせて痛快なラップを披露。
リリーの痛烈な毒舌を交えた、しつこい男をあしらう歌詞に注目して頂きたい1曲(#^^#)
3. LDN / LDN
LDN=ロンドンの略称。
トミー・マクック&ザ・スーパーソニックスの「Reggae Merengue」を再演し、カリブ~ラテン風味の利いた楽曲に仕上げたのはこれまたフューチャー・カットで、リリーは自分が生まれ育った町の”闇”に光を当てた詩をメランコリックなメロディに乗せ歌っている。
4. Everything's Just Wonderful / エヴリシングズ・ジャスト・ワンダフル
ザ・カーディガンス張りの60's風のレトロ調のサウンドが印象的な1曲。
”部屋を借りたいけど無理だってわかってる/お役人が住宅ローンを組ませてくれないんだもん/あたしたちが食わせてやってるのに” ”雑誌をめくればダイエットの字ばかり踊る/ケイト・モスみたいなジーンズ履いても彼女みたいな人生歩めるわけないのにね”
など、リリー節全開。
5. Not Big / ノット・ビッグ
器の小さい男(?)についての井戸端会議をテーマにした曲だが、本人によると特定の誰かがモデルになっている訳じゃないとのこと。
6. Friday Night / フライデー・ナイト
クラブに出掛ける金曜深夜に目にすること全てを歌にしたスカ・チューン。
7. Shame For You / シェイム・フォー・ユー
別れてもしつこく付きまとう男に対し、”恥を知りなさい!”と罵る1曲。
「ドラム・ビートがジャズっぽくていい感じで曲を盛り上げてるわ」とリリー。
8. Littlest Things / リトレスト・シングス
アルバム中唯一のヒップホップ・プロデューサー、マーク・ロンソンの手による1曲。
別れた彼を想う切ない女心が歌われている。
9. Take What You Take / テイク・ホワット・ユー・テイク
イントロからUKロックっぽい雰囲気のダンス・ロック・チューン。
10. Friend Of Mine / フレンド・オブ・マイン
裏打ち系リズムが心地良いブルージーなレゲエ・チューン。
アイズレー・ブラザーズの名バラッド「For The Love Of You」のレゲエ・アレンジをお手本にしたものとのこと。
11. Alfie / アルフィー
リリーの実の弟=アルフィーの秘密を暴露したミュージカル調のハッピーな曲のようで実は”ひどい歌詞”な1曲。
うん、、、弟想いのお姉さん....だとは思う(^^;)
12. Cheryl Tweedy / シェリル・トゥイーディー
ボーナス・トラック
13. Absolutely Nothing / アブソルートリー・ナッシング
ボーナス・トラック
脱力系ポップスと、毒舌がかなり効いたリリー・アレンのデビュー・アルバム。
毒舌もここまでくると逆に(?)気持ち良いくらいスカッとする作品です(*^^*)
是非チェックしてみて下さいね!(*^^*)