Annie Lennox アニー・レノックス 『Medusa』(1995年)
『Medusa』(1995年)
Eurythmics(ユーリズミックス)のヴォーカリストとして知られるイギリスのミュージシャン、Annie Lennox(アニー・レノックス)の、前作『Diva』(1992年)より約3年振りとなるソロ2作目。
ボブ・マーリー、ザ・クラッシュ、ニール・ヤングなどの男性アーティスのカヴァー曲だけで構成されているアルバムとなっています。
プロデューサーは前作『Diva』に引き続き、Stephen Lipson(スティーブン・リプソン)が担当。
「No More "I Love You's"」
原曲:The Lover Speaks(ザ・ラヴァー・スピークス)
1stシングル。
アニーはこの曲で第38回”グラミー賞最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞”を受賞。
色々衝撃的(?)なこのミュージック・ビデオは、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団をオマージュしている。
(トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団とは、男性だけで構成される米国のコメディ・バレエ団。伝統的なクラシック・バレエをパロディ化し、娯楽性の高いパフォーマンスを提供している)
♪ドゥブドゥブドゥ・ドゥ・ドゥ、オオ!♪
「Take Me To The River」
原曲:Al Green(アル グリーン)
原曲では割と軽やかな1曲ですが、アニー・ヴァージョンはアレンジが奇妙。
そしてヴォーカルの圧倒的迫力も流石アニー姐さん。
「A Whiter Shade Of Pale」
原曲:Procol Harum(プロコル・ハルム)
2ndシングル。
原曲はイギリスのロック・バンド、プロコル・ハルムが1967年に発表したデビュー曲。
因みに、生前のジョン・レノンも、この曲をお気に入りのひとつとして挙げており「人生でベスト3に入る曲」と語り、発表当時の1967年には「今の音楽業界で、この曲以外は聴く価値がない」と発言していた。
日本のポピュラー・ミュージシャンにも影響を与え、松任谷由実はこの曲をきっかけに音楽を自作するようになる。山下達郎も当時ラジオでこの曲を聴き、すぐにレコードを購入し、その日のうちに100回は聴いたという。(※Wikiによる情報)
「Don't Let It Bring You Down」
原曲:Neil Young(ニール・ヤング)
アニー姐さんが歌うと原曲以上に迫力が出てしまう。。。
「Train In Vain」
原曲:The Clash(ザ・クラッシュ)
軽やかな原曲よりややテンポを落として、こちらもミステリアスなアレンジ。
「I Can't Get Next To You」
原曲:The Temptations(テンプテーションズ)
元は男性ヴォーカルですが、アニーの声質も原曲の声に近い気がします。
「Downtown Lights」
原曲:The Blue Nile(ブルー・ナイル)
こちらも原曲のヴォーカルとアニーの声質が似ている…。
アレンジも原曲寄り。
「Thin Line Between Love And Hate」
原曲:Persuaders(パースエイダーズ)
原曲と全然違う!!アニーの方がメロディがはっきりしているので、こちらのほうが断然聴きやすい(*^^*)
「Waiting In Vain」
原曲:Bob Marley & The Wailers(ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ)
3rdシングル。
よりエモーショナルなアレンジに。
「Something So Right」
原曲:Paul Simon(ポール・サイモン)
4シングル。
とても情緒的な1曲(^^♪
「Heaven」国内盤ボーナストラック
原曲:The Psychedelic Furs(ザ・サイケデリック・ファーズ)
アニー・レノックススの2枚目のソロ・アルバムは、男性ヴォーカル曲のカヴァー。
マニッシュでカッコイイ声をお持ちのアニー姐さんだからこそ歌える、エモーショナルで力強いとてもソウルフルな作品になっています!
ユーリズミックス時代のファンの方も必聴!!(*^^*)