The Cardigans ザ・カーディガンズ 『First Band On The Moon』(1996年)
『First Band on the Moon』(1996年)
スウェーデンのポップ・ロックバンド、The Cardigans(ザ・カーディガンズ)の、1年5か月振りとなる3rdアルバム。
ヴォーカル、ニーナのキュートな歌声と、60年代風のアコースティックなロック・サウンドでスウェディッシュ・ポップ・ブームを巻き起こした。
プロデュースはお馴染みトーレ・ヨハンソン。
(”スウェディッシュ・ポップ”といったらこの人!!)
カーディガンズの面々に”トーレは6人目のメンバー”と言われるほど絶大な信頼関係。
記事を書くにあたって、本作のライナーノーツに改めて目を通してみたら、、、
めちゃめちゃフランクな文章で書かれている解説..........。
少しご紹介すると、書き出しが、
ひかえい。ひかえい。前作『ライフ』を日本で50万枚も売り上げたカーディガンズの新譜であられるぞ。へへえー。……なんて具合にしゃっちょこばることはないんだけどさ。でもけっこうドキドキしない?カーディガンズの新譜。どうなってっかなーって。
(省略)ラジオのFMから、AMから、CDショップから、喫茶店から、ともだちの車のカーステから、気がつくと「カーニヴァル」のあのイントロが、”ア~イウィルネッバノ~っていうニーナちゃんの胸キュン・ヴォーカルが聴こえてきた。でも、不思議と”またこれかよ~”なんてウンザリしたりしなかった。いい加減、耳ダコ出来てもおかしくないのに。出来なかったんだ、タコ。珍しく。
解説を書いている方は内本順一さんという音楽ライターの方。(*^^*)
(その他、多くの洋楽のライナーノーツを書かれています)
こんな感じで終始フランクな文章でカーディガンズの『ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン』の解説を書かれていて、とても楽しく読ませて頂きました。
気になる方は是非国内盤の解説、チェックしてみて下さい!
「Your New Cuckoo」
3rdシングル。
コーラスも印象的なギター・ポップが心地良い1曲。
「Been It」
2ndシングル。
クールなギター・ロック調。
「Heartbreaker」
なんだか、オバケが出そうな音がする、面白いサウンドの1曲。
「Happy Meal Ⅱ」
少し歌詞の変更があり、『Life』の米国盤のボーナストラックだった曲「Happy Meal」の再録音。
「Never Recover」
アップテンポでキャッチーな1曲。
「Step On Me」
ミディアム・テンポでどこかアンニュイな雰囲気。
「Lovefool」
1stシングル。
映画1996年の映画『ロミオ&ジュリエット』でこの曲が使われ、世界中で大ヒットした。
日本でも度々メディアで取り上げられ、誰もが一度は聴いたことのある有名な1曲。
ラブミラブミ セイダッチュラブミ♪です!!
「Losers」
鉄琴?木琴?のようなサウンドが耳に残る1曲。
「Iron Man」
Black Sabbath(ブラック・サバス)のカヴァー。(アルバム 『Paranoid』より)
ヘヴィメタルの開祖とも言われているブラック・サバスのカヴァーを入れてしまうのは、元々HRやメタル系の音楽をやっていたメンバー、(g)ピーター・スヴェンソンと(b)マグナス・スヴェニンソン2人の仕業!?
カーディガンズ流にアコースティック・ロック風にアレンジされていて、これまた原曲と趣が違っていて興味深い。
「Great Divide」
ミディアムスローのポップロック。
「Choke」
フレーズの終わり(?)に鳴らされるインパクトのあるサウンドが非常に印象的な1曲。
「Country Hell」
テンポの良いイントロから始まる1曲。
こちらも随所に挟まれる音が印象的な曲。
カーディガンズは只のポップでキュートな音楽をやっているグループではないという事がこのアルバムを聴いたらおわかりいただけると思います(*^^*)
60’s風ポップな前作『Life』と比べても、アコースティック・ロック調の強い作品という印象です。
「Lovefool」のようなキャッチーなポップソングが聴きたいという方は、前作『Life』もチェックしてみて下さい!(#^^#)