Delta Goodrem デルタ・グッドレム 『DELTA』(2007年)
『DELTA』(2007年)
オーストラリアのシンガーソングライター、Delta Goodrem(デルタ・グッドレム)の、前作『Mistaken Identity』より
約3年振りとなる3rdアルバム。
1stと2ndを各6曲収録+新曲2曲を収録した日本独自編集アルバム『Innocent Eyes』を含めず、初めてデルタのオリジナル・アルバムが日本国内盤でリリースされた記念すべき作品。
3か月期間限定で、「In This Life」と「Believe Again」のビデオクリップ&ビハインド・ザ・シーン、デルタのインタヴュー、JUJUとデュエットした「Live!Together~Tokyo Girls Anthem~」が追加収録され、日本で収録したスペシャル映像が入ったDVD付きの”デラックス・エディション”盤も発売されました。
(ちなみに、この作品以降デルタのアルバムは2枚出ていますが、日本盤は発売されずじまいなので、結果この『デルタ』が最初で最後の国内盤かも…)
今作『デルタ』は、前2作と全く異なるスッタフ(デルタ曰く、”私が正直になれて、一番ディープでダークな気持ちを明かせる人達”)で制作されました。
Stuart Crichton(スチュアート・クライトン)
Tommy Lee James(トーミー・リー・ジェイムス)
Brian MaFadden(ブライアン・マックファーデン)
&Delta Goodrem(デルタ・グッドレム)
↑この4人のチームに”The elements”という名前を与え、アルバム中最多の5曲を制作。(Track 1,2,5,11,12)
このチームとデルタは非常に密な関係を築き、彼らと書いた「Believe Again」がアルバムの出発点になったそうです。
スチュアート・クライトンは、(Pet Shop Boys)ペット・ショップ・ボーイズや、Jamelia(ジャメリア)の作品で知られる英国人のダンス系プロデューサー。
トミー・リー・ジェイムスは、Reba McEntire(リーバ・マッキンタイア)などカントリー系のビッグネームにも曲を提供してきた人物。
Steve Kipner(スティーヴ・キプナー)
Andrew Frampton(アンドリュー・フランプトン)
Wayne Wilkins(ウェイン・ウィルキンス)
&Delta Goodrem(デルタ・グッドレム)
↑このコンビでは計4曲を制作。(Track 3,4,7,10,)
スティーヴ・キプナーは、Natasha Bedingfield(ナターシャ・べディングフィールド)のヒット作『Unwritten』を全面的に手掛けた人物。
シングル曲でもある「In This Life」と「I Can't Break It To My Heart」では、Ashlee Simpson(アシュリー・シンプソン)、Kelly Clarkson(ケリー・クラークソン)、Michelle Branch(ミシェル・ブランチ)などのポップロック系の人気アーティストを手懸けてきたJohn Shanks(ジョン・シャンクス)がプロデュースしています。
「I Can't Break It To My Heart」は、マックス・マーティンらと共にバックストリート・ボーイズやブリトニー・スピアーズのヒット曲を手懸けてきたソングライター&プロデューサーであるKristian Lundin(クリスチャン・ルンディン)との共作。
「The Gardian」と「Woman」はデルタは曲作りには関与しておらず、
「The Gardian」はウェストライフやリンジー・ローハンと仕事をしているスウェーデンのチームが制作し、「Woman」はウェストライフをはじめ、近年ではデミ・ロヴァートなどを手懸けたSteve Mac(スティーヴ・マック)&Wayne Hector(ウェイン・ヘクター)のコンビが制作しています。
「Believe Again」
2ndシングル。
うわぁ~い!温泉みたぁ~い♡なところに浸かっているいるデルタ…。
MVが神秘的、、、というかRPGのような壮大な世界感(^^;)
オーケストラのサウンドから始まるミディアム・ナンバー。
凄く神秘的な雰囲気で、お気に入りの1曲です!
Delta Goodrem - Believe Again (Official Video)
「In This Life」
1stシングル。
日本でもこの曲のシングルがリリースされました!
邦題は「イン・ディス・ライフ~旅立ちまでの3ステップ」
(デルタの日本盤のシングル・リリースは最初で最後?)
当時テレビ東京系列で放送された、テレビアニメ『デルトラクエスト 』の主題歌(OP曲)に起用されました。
このアニメ原作がオーストラリア・シドニー出身のエミリー・ロッダの小説で、彼女と同じシドニー出身であり、タイトルも”デルタ”と”デルトラ”が似ている為、デルタの曲が使用された???と勝手に推測しています(^^;)
MVでは美しいデルタが存分に堪能できます(#^^#)
楽しそうに歌うデルタに注目です!
Delta Goodrem - In This Life (Official Video)
「Possessionless」
軽やかだけど少し哀愁を帯びたポップ・ナンバー。
「God Laughs」
デルタの両親の離婚について赤裸々に綴った1曲。
「You Will Only Break My Heart」
3rdシングル。
デルタがロッカーになってドラムを叩いたり、エレキギターを抱えて弾いてみたり、ドレスアップして、工藤静香のような振り付けをしてみたりするMVにも注目(^^♪
今までのデルタの曲調にはないダンス・ポップ調の面白い曲。
「The Gardian」
ピアノメインにしたアレンジのエモーショナルなバラード曲。
こちらもとてもいいメロディで、お気に入りです!
「Bare Hands」
ミディアム・ナンバー。
サウンドが80年代~90年代っぽい雰囲気
「Woman」
カントリー色もわずかに感じる1曲。
デルタの作詞ではありませんが、ストレートな歌詞にも注目です(#^^#)
「I Can't Break It To My Heart」
ピアノの音色が美しいメロディアスなバラード。
とてもいい曲です....。
「Brave Face」
恋する2人に恐れるものなんてない!と歌う、アップテンポの1曲!
「One Day」
”いつの日か、私は日本語を少し話せるようになるわ”というフレーズも。
”いつの日か、全てうまくいく”と歌うポジティヴな曲です!
「Angels In The Room」
天使たちがまるでその部屋に居るようなとても美しいアレンジと、デルタのスピリチュアルな歌声に注目したいスロー・ナンバー。
日本国内盤ボーナス・トラック(3曲)
「Breathe In, Breathe Out」
「Together We Are One」
※「Live!Together~Tokyo Girls Anthem~」
※デラックス・エディションのみ追加収録曲
国内盤ボーナストラックである、「Breathe In, Breathe Out」と「Together We Are One」はとてもいい曲なので、是非聴いてみて下さい。
デラックス・エディションのみの追加収録曲「 Live!Together~Tokyo Girls Anthem~」は、JUJUとコラボしたデュエットで、J-WAVEの春のキャンペーンソングになった曲なのですが、ハッキリ申し上げまして、あまりいい曲と思いませんでした。(^^;)
デルタが日本語で歌ってくれるパートがあれば少しは興味深かったのになぁ…。と思ったり、ちょと残念な1曲。
気になった方は、是非国内盤を購入してチェックしてみてください!
母国オーストラリアでは名実共にトップ・アーティストであるデルタ。
『Innocent Eyes』を除き日本国内盤が出ているのはこの作品だけとはなんとも寂しすぎます…。
日本でも、もっとデルタの知名度が上がりますように...。(^^)