Delta Goodrem デルタ・グッドレム 『Child Of The Universe』(2012年)
『Child Of The Universe』(2012年)
オーストラリアのシンガーソングライター、Delta Goodrem(デルタ・グッドレム)の前作『Delta』より5年振りとなる4thアルバム。
このアルバムはARIAアルバムチャートで2位を記録。
日本国内盤未発売。
2007年にリリースされた3rdアルバム『Delta』は、当時の婚約者、ブライアン・マックファーデン(元ウエストライフ)ら、1st、2ndの制作陣とは全く違う、デルタ曰く”自分の内面をさらけ出せる人”らと制作されました。
今作では、1st、2ndで共作したVince Pizzingが再び制作に参加。
前作で2曲を手懸けたJohn Shanksも、今回4曲を手懸けています。
そして、アルバム中8曲にかかわっているのがGary Clark。
彼は、Natalie Imbruglia(ナタリー・インブルーリア)の『White Lillies Island』で8曲を共作・プロデュースするなどした人物。(その後もナタリーのアルバムで曲を提供したりしている)
今作では、全体的にピアノやストリングスなどのアコースティック・サウンドが美しく印象的なアルバムとなっています。
「SittingTop Of The World」「Dancing With A Broken Heart」など、シングル曲らしい、華やかな曲も収録されており、シンプル過ぎない絶妙なバランスの作品になっていて、今までのデルタらしさもありつつ、新しいデルタも感じることのできるアルバムになっています!
「Child Of The Universe」
バイオリンやストリングス、ピアノなど、ゴージャスなサウンドが印象的な1曲。
バック・コーラスも聖歌隊のような雰囲気で、タイトル負けしていない荘厳さも醸し出しているアップテンポ且つ煌びやかな曲です。
「Touch」
バックコーラスが印象的な1曲。
アップテンポながらメランコリックな雰囲気のある曲。
「Wish You Were Here」
3rdシングル。
イントロのピアノの音色から悲しげな雰囲気。。。
こちらもストリングスなどオーケストラサウンドのアレンジが美しい1曲。
エモーショナルに歌い上げるデルタの歌も素晴らしい、メロディアスな1曲。
「Knocked Out」
アコースティック・ギターの音色が良いリズムを刻んでおります(^^♪
アップテンポなギター・ポップソング!
「SittingTop Of The World」
1stシングル。
キャッチー&アップテンポで、思わずMVのように踊ってしまいたい衝動に駆られる(!?)一曲。
楽しそうに歌い踊るデルタの、美しくキュートな姿にも注目♡
Delta Goodrem - Sitting on Top of the World (Official Video)
「I'm Not Ready」
ピアノのみで構成された1曲。
情感たっぷりに歌う、デルタの素晴らしい歌声が引き立つ1曲。
「Hunters And The Wolves」
タイトルのイメージ通り、野性的なサウンドが印象的。
「Dancing With A Broken Heart」
2ndシングル。
ダンス・ポップ調の1曲。
同時期に発表された、安室奈美恵の「In The Spotlight(Tokyo)」とサビがそっくりなのは偶然でしょうか…。
Delta Goodrem - Dancing With A Broken Heart (Official Video)
「Hypnotized」
アルバム中でもノリノリで陽気な雰囲気の1曲。
一緒に手拍子しちゃおう!!
「Safe To Believe」
スタンダードなバラード曲。
デルタの伸びやかな歌声は勿論、マライアばりの超高音ヴォイスを聴く事の出来る1曲。
「The Speed Of Life」
哀愁漂うメロディラインが病みつきになるミディアム・ナンバー。
「War On Love」
アップテンポながら、哀愁を帯びた1曲。
「I Lost All Love 4 You」
アップテンポ+メランコリックはこのアルバムの特徴かも!
「When My Stars Come Out」
Hey!という掛け声が、デルタにしては珍しい(^^;)
アップテンポで、曲調も今までのデルタになかった雰囲気です。
Liveで盛り上がりそうな1曲!
「Control」
ラスト・トラック。
陰鬱で物悲しい雰囲気のする曲。
前作のアルバムリリース時には、婚約を発表したばかりのブライアン・マックファーデンとラブラブの様子でしたが、2010年に婚約破棄(原因はブライアンの浮気?)になってしまい、2011年にデルタはニック・ジョナスと交際。
今作「Safe To Believe」のソングライティングにデルタ、ゲイリー、ヴィンスと共に、ニックの名がクレジットされています。(翌年2月に破局)
ゴージャスなサウンドで展開されるオープニング曲「Child Of Universe」から始まり、全体的にアップテンポながら、メランコリックな曲調が多い印象を受けました。
個人的にメランコリックなメロディは大好物(!?)なので、デルタの今までのアルバムの中でもお気に入りの1枚です。
このアルバムの国内盤が出ていないのはとても残念です…。
因みに、このアルバムのDeluxe盤では、”ACOUSTIC SESSIONS”なるディスクが付いた2枚組の仕様になっていて、アルバム中11曲のアコースティック・ヴァージョンを聴く事が出来ます。
『Child Of The Universe』Deluxe
デルタの歌もオリジナルの使いまわしではなく、ちゃんとアコースティック・ヴァージョン用に収録された別録音のものなので、とっても良い仕上がりになっています!
(アレンジのみアコースティックにしたものに、ヴォーカルはオリジナル音源をあてているだけでアコースティック・ヴァージョンとしているものがたまにありますが、それだとつまらないので…(^^;))
中でも、「Hunters And The Wolves」「Hypnotized」のギターの音色がメキシカン(!?)な感じでカッコイイ!!
今ではちょっと入手しづらいかもしれませんが、Deluxe盤はお勧めです!