Rachal Yamagata レイチェル・ヤマガタ 『Happenstance』 (2004年)
『Happenstance』 (2004年)
Rachal Yamagata(レイチェル・ヤマガタ)
1977年9月23日 アメリカ合衆国ヴァージニア州アーリントン生まれのシンガー・ソングライター。
日系の父親と、イタリア人とドイツ人のハーフの母親との間に、二卵性双生児として生まれた。
ピアノは12歳から独学で始める。
大学では演劇を専攻し、芝居や映画にのめりこみ女優を目指すが、シカゴでカルト的な人気を誇るファンク・バンドBUMPUSに惚れ込み音楽の道に進むことになる。
(5年程BUMPUSで活動もしていた)
その後レイチェルは自作の曲をオープンマイクの場で試し、すぐにスカウトマンやレーベルの人人間からコンタクトを受けるようになる。
初めてのショーケースが2001年に実現。
いくつかライヴをこなし、レコード契約がRCAビクターに決まる。
2003年秋にマルコム・バーン(エミルー・ハリス、ボブ・ディラン等)をプロデューサーに迎えて初のEPを制作・発表。
プロモーションを兼ねた複数アーティストととのツアーを経て、アルバム制作に取り掛かり、1stアルバム『Happenstance』が完成する。
フィオナ・アップル+ノラ・ジョーンズのような スモーキーな歌声に、トーリ・エイモスを彷彿させるピアノ。曲調はフィオナ・アップルより多少明るい印象。
「Worn Me Down」
雰囲気がBjorkっぽいですね。
「1963」
ジャジーな1曲
アルバムタイトルの「Happenstance」とは、”happen(起きる)”と”circumstance(状況)”を合わせた言葉で、”偶然によって引き起こされる状況”という意味だそうです。
レイチェルはこのアルバムを「主に愛をテーマとした私自身の絶え間ない熟考や内省にインスパイアされて出来た曲のコレクション。偶然の結果と、”何事にも理由がある”という二通りの思考が私の中でバトルを繰り広げて出来た作品なのよ」と語っています。
ほとんどの曲が失恋や恋の痛みを歌ったもので、決してポップではありません。
しみじみと感傷に浸りながら聴きたいアルバムです。