Taylor Swift テイラー・スウィフト 『Red』(2012年)
『RED』(2014年)
アメリカのカントリー、ポップ・シンガーソングライター、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)の前作『Speak Now』より4年振りの4thアルバム。
テイラーの、当時過去2年の恋愛がインスピレーションになり書かれたアルバム。
「どうしても恋愛に関することを書いちゃう傾向があるけれど、この2年間はあまりに強烈だった。ゼロからマックスまで関係が高まったかと思うと、いきなり壁にぶつかって大破するような恋愛をしていたから。そんな経験は決して楽しくないけれど、実はひどい恋愛ほど曲にするのはおもしろいの。どんどんインスピレーションが湧いてくるのよ。だからこの2年は常に曲を書いていたわ」byテイラー
アルバムタイトルにした理由が、
「強烈な恋愛、強烈なフラストレーションから生まれてきた嫉妬や混乱といった感情が渦巻いていた、当時の私を振り返ってみた時に赤い色が頭に受かび、あの状況を表現するのに一番ふさわしい言葉だと思ったから」
との事。
ボーナストラックを除く、全16曲のうち8曲を前3作と同じネイザン・チャップマンがプロデュース。
その中の3曲でフェイス・ヒルやキャリー・アンダーウッドといったカントリー・シンガーを手懸けてきたダン・ハフが新たに共同プロデューサーとして加わっている。
3曲をマックス・マーティンとシェルバックのコンビ。彼らはバックストリート・ボーイズや、ブリトニー・スピアーズのプロデュースを手懸けてきたことで有名な人物。
「State Of Grace」
アルバムオープニングトラック。
ブックレットの冒頭、PROLOGUE(プロローグ)にも大きな字体でメッセージされている、”LOVE IS A RUTHLESS GAME UNLESS YOU PLAY IT GOOD AND RIGHT”=”愛とは非常なゲーム。ただし上手くちゃんとプレーした場合を除いて”
というフレーズのある曲。
「Red」
アルバムタイトル曲。
ライヴ映像のMVがカッコいい!
「I Knew You Were Trouble」
元彼の、イギリスのボーイズ・グループOne Direction(ワン・ダイレクション)のハリー・スタイルズの事を書いたといわれている曲。
プロデューサーにマックス・マーティン、シェルバックを迎え、今までのテイラーにはないサウンド・曲調に仕上がっており、新鮮でした!
「22」
マックス・マーティン&シェルバックとの共作。
キャッチーで耳に残るメロディーはさすがマックス・マーティン!
テイラーの22歳当時の心情を綴ったストーリーテーリングな楽曲。
「We Are Never Ever Getting Back Together」
こちらもマックス・マーティン&シェルバックコンビとの共作。
ポップでリズミカルなポップナンバーになっています!
Taylor Swift - We Are Never Ever Getting Back Together
「The Last Time」featuring GARY LIGHTBODY of Snow Patrol
スノウ・パトロールのヴォーカル、ギャリー・ライトボディとのデュエット曲。
2人の歌声がマッチして、とても素敵な楽曲です!
Taylor Swift - The Last Time ft. Gary Lightbody
「The Lucky One」
「Everything Has Changed」featuring ED SHEERAN
イギリス出身のシンガー・ソングライター、エド・シーランとのデュエット曲。
エド・シーランとはその後もアルバム『レピュテーション』の「End Game」でも共演するなど、公私ともに親交が続いています。
Taylor Swift - Everything Has Changed ft. Ed Sheeran
カントリー基調だった前3作とは違い、この頃からテイラーのポップス転身の前兆が垣間見えるアルバム。
プロデューサーに、カントリーからポップ、ロック、R&B、ヒップホップと幅広い人物達を起用し、サウンド・曲も多彩な楽曲が揃い、カントリーも少し織り交ぜつつ、ポップなアルバムになっている印象です。