Evanescence エヴァネッセンス『Fallen』(2003年)
『FALLEN』(2003年)
アメリカのゴシックメタル・バンド、Evanescence(エヴァネッセンス)の、メジャー・デビュー・アルバム。
映画『デアデビル』で使用された「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」が大ブレイクし、シングル・チャートでトップ10入り。
アルバム・セールスでも初登場トップ10入りを記録し、その後わずか1か月でプラチナ・アルバムに輝き、日本でも大ヒットを記録した。
<メンバー>※1stアルバム時
Amy Lee(エイミー・リー)(vo,piano)
Ben Moody(ベン・ムーディー)(g)
John LeCompt(ジョン・ルコンプ)(g)
Will Boyd(ウィル・ボイド)(b)
Rocky Gray(ロッキー・グレイ)(ds)
中学時代のサマーキャンプでエイミーとベンが一緒になり、エイミーの歌声を聴いて惹かれたベンがエイミーに話しかけたのがきっかけで、音楽的趣向が近いこともあり、その後2人は一緒に音楽を聴いたりするようになり、それから程なくして共に曲を書き、音楽を制作するようになった。
曲も出来、音楽も形になって、いざライヴをやろうという時に他のメンバーが居なかった為、とりあえず他のバンドから借りてこようということになり、そこで助っ人役を務めたのが、ドラムのロッキー・グレイとベースのウィル・ボイドだった。
2人は後に正式メンバーへと昇格するわけだが、エヴァネッセンスがバンドらしいバン
ドとなったのはこの『FALLEN』が欧米発売される直前で、この『FALLEN』のCDで実際プレイしているのはフランセスコ・ディコスモ(b)とセッションミュージシャンのジョシュ・フリーズ(ds)。
映画『デアデビル』のサントラへの参加を済ませ、2003年春にこの『Fallen』を引提げ本格的なメジャー・デビューを実現させるや否や、いきなり全米5位という快挙を成し遂げてしまった。
そして同年6月に、本作『フォールン』の国内盤リリースが決定し、日本デビューとなった。
本作は、グラミー賞で「最優秀新人賞」「最優秀ハードロック・パフォーマンス賞」の2部門を受賞し、日本でも「ゴールド・ディスク大賞」を受賞し、国内外で記録的な大ヒットとなりました!!
※一部『フォールン』のライナーノーツを参考に記載しています。
「Going Under」
アルバムのオープニング曲。2ndシングル。
エッジの効いたサウンドに、サビではエイミーの伸びやかかな声が印象的な一曲。
「Bring Me To Life」
映画「デアデビル」のサントラに使用され、大ヒットとなったリードシングル。
12 StonesのPaul McCoy(ポール・マッコイ)をフィーチャーした1曲。
ダークなでヘヴィなロックですが、聴きやすいキャッチーな仕上がりになっています。
「Everybody's Fool」
4thシングル。
エイミーによると、この曲は完全に偽のイメージを持つ有名人についての曲とのこと。
(ブリトニーやクリスティーナ・アギレラ等の事らしい...)
確かに、このMVの冒頭ではブロンドのエイミーが笑顔でCMの収録を行っているシーンがあり、(中には日本語の文字も表示される日本風のCMも!)メイクを取ると....。
歌詞の内容も、ブリトニーやクリスティーナの事を歌っていると言ってしまって大丈夫?と思う程結構辛辣なものになっています(^^;)
「My Immortal」
3rdシングル。
ピアノの音色が美しいバラード。
アルバム前半はピアノメインのしっとりしたサウンドから、終盤バンドが追加され、最後の最後はまたしっとりと聴かせる名曲。
「Haunted」
まさに”お化け”がでそうな雰囲気の歌い出し(^^;)
ミディアム・ロックナンバー。
「Tourniquet」
イントロのギターリフがカッコいい!
♪マイガッ!マイタニケッ!!(my god my tourniquet)♪
「Imaginary」
メロウなロックナンバー。
「Taking Over Me」
エッジの効いたミディアム・ロック!
「Hello」
ピアノの音色とエイミーの歌声が印象的な美しいバラード曲。
「My Last Breath」
エモーショナルなミディアムロック。
「Whisper」
ラストトラック。
ゴシック・ロックでいて、クラシック的な雰囲気もある壮大なミディアムバラード。
Sweetboxが”クラシック・ミーツ・ポップ”だったら、Evanescenceは”クラシック・ミーツ・ロック”といったところか(^^;)
「Farther Away」
ボーナス・トラック
ギターのイントロが印象的な1曲。
そしてギターが主役?ってくらい、ギターのメロディラインがめっちゃCOOLな1曲(^^♪
当時、映画『デアデビル』の国内ロードショー前後に、映画のCMが度々テレビ等で流れ、頻繁にEvanescenceの「Bring Me To Life」を耳にしていた気がします。
なので、段洋楽を聴かない層の人たちにもよく知れ渡っていた印象がありました。
当時、ミシェル・ブランチ、アヴリル・ラヴィーンなど、若い女性ヴォーカルのポップ・ロックが台頭してきた時代だったので、ゴシックロックバンドでありながら女性ヴォーカルのEvanescenceは男女問わずよく聴かれていた印象。
メロディがしっかりしているので、ヘヴィなロックサウンドなのにとても聴きやすい事もあり、日本でも大ヒットしていました。
ダークなゴシックメタルロックですが、ヴォーカルのエイミーの透き通った歌声と、クラシカルな雰囲気の曲のアレンジもあり、アルバム全体を美しくまとめています。
ゴリゴリのロックはちょっと・・・という方にもお勧めできるとても聴きやすいアルバムに仕上がっています!
未聴の方は是非聴いてみて下さい(*^^*)