Mandy Moore マンディ・ムーア 『Coverage』(2003年)
『Coverage』(2003年)
アメリカのポップス歌手・女優、Mandy Moore(マンディ・ムーア)の、前作より約2年振りとなる4thアルバム。
『Coverage』は、70年代と80年代の名曲のカヴァー・アルバムとなっています。
アルバムリリース時19歳。
レコーディングに入る前にマンディは、ヴォーカル・トレーニングとリハーサルをかなり重ねたと言います。
他にも、70年代と80年代の音楽についても勉強を重ねました。
「シンガー・ソングライターが完璧に支配していた時代の音楽がどんなものだったのか。それを知る事が出来たわ。今より当時の方が全てにおいて神秘的だったんじゃないかしら。彼らの音楽は、普遍的で、時間さえ超越し、均等化されていない方法で作られている。きっと社会が健全だった時代なんでしょうね。不愉快で、攻撃的な状態でいる必要がなかったのよね」とマンディ。
選曲に関しては、マンディの意見が全面的に反映されている。
「基本的には私がやりたい、と思う曲を選んでいったの。そのなかには男性が歌っていたもので、歌詞が私には合わないものもある。それでもチャレンジしたいと思った」
「レコーディングすることによって、シンガー・ソングライターに対するリスペクトと、感謝の気持ちがより深まっていったわ」
さて、マンディのカヴァーはどのような仕上がりになっているのか....!?
早速聴いていきましょう(#^^#)
「Senses Working Overtime」
3rdシングル。
原曲:XTC
収録作品:『ENGLISH SETTLEMENT』(1982)
「The Whole Of The Moon」
原曲:The Waterboys(ウォーターボーイズ)
収録作品:『This Is the Sea』(1985)
「Can We Still Be Friends」
原曲:Todd Rundgren(トッド・ラングレン)
収録作品:『With a Twist』(1997)
「I Feel The Earth Move」
原曲:Carole King(キャロル・キング)
収録作品:『Tapestry』(1971)
「Mona Lisas And Tatters」
原曲:Elton John(エルトン・ジョン)
収録作品:『Honky Chateau』(1972)
「Drop The Pilot」
2ndシングル。
原曲:Joan Armatrading (ジョーン・アーマトレイディング)
収録作品:『The Key』(1983)
「Moonshadow」
原曲:Cat Stevens(キャット・スティーヴンス)
収録作品:『Teaser and The Firecat』(1971)
「One Way Or Another」
原曲:Blondie(ブロンディ)
収録作品:『PARALLEL LINES』(1979)
「Braking Us In Two」
原曲:Joe Jackson(ジョー・ジャクソン)
収録作品:『Night & Day 』(1982)
「Anticipation」
原曲:Carly Simon(カーリー・サイモン)
収録作品:『Anticipation』(1971)
「Help Me」
原曲:Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)
収録作品『Court & Spark』(1974)
「Have A Little Faith In Me」
3rdシングル。
原曲:John Hiatt(ジョン・ハイアット)
収録作品:『Bring the Family』(1987)
デビュー当時はティーン・ポップを歌い、”アイドル歌手”的な位置付けだったマンディでしたが、徐々にアーティスト志向の作風のアルバムを発表してきました。
今作では70年代から80年代の偉大なアーティストのカヴァー集という事で、マンディもそんな大物アーティスト達に引けを取らない迫力と歌の巧さで名曲を聴かせてくれます。
是非チェックしてみて下さい(*^^*)