IN THIS LIFE  ~音楽と映画と海外ドラマをこよなく愛するmamaブログ

好きな音楽の事などを中心に書いております! I write mainly about my favorite music! HAVE FUN

sweetbox スウィートボックス『Adagio』(2004年)

『Adagio』(2004年)

sweetbox(スウィートボックス)は、ドイツ出身のエグゼクティブ・プロデューサーHeiko(ハイコ)と、サウンド・プロデューサーGeo(ジオ)と、歴代ヴォーカルによる音楽ユニット。
本作は、sweetboxとして4作目、ヴォーカルがJade(ジェイド)になり、3作目のアルバム。

アダージォ (CCCD)

アダージォ (CCCD)

 

 

 前作『JADE』では、クラシック要素は弱めで、ジェイドのヴォーカルを全面的にフィーチャーさせたポップな作品でした。
今作『Adagio』は、前々作『クラシファイド』よりもさらにクラシック要素がふんだんに取り入れられ、さらに随所にラップ(歌っているのは男性ラッパー、リック=R.J.なる人物)が挟まれるなど(さらにジェイド自身のラップの箇所もあり)初期のコンセプトでもある、ヒップホップ+クラシックがうまく融合した作品となっています。

 

「Liberty」

イントロや随所にフィーチャーしているのは言わずもがなモーツァルトの「レクイエム」
荘厳な雰囲気のこの「レクイエム」に埋もれてしまうことなく、ポップ・ミュージックとジェイドのヴォーカルとを融合させてしまうのは流石としか言いようがありません...。


SWEETBOX 'LIBERTY' Lyric Video (2004) Feat. RJ

 

「Life Is Cool」

1stシングル。
パッヘルベル「カノン」をモチーフとした曲。
アレンジもメロディも、ポップで可愛らしい1曲に仕上がっています!


SWEETBOX "LIFE IS COOL" Lyric Video (2004)

 

「Somewhere」

 バッハ平均律クラーヴィア曲集の前奏曲ハ長調をもとに、グノーが書き上げた「アヴェ・マリア」をモチーフにしています。
こちらもポップで素敵なメロディの作品になっています。

SWEETBOX "SOMEWHERE" Lyric Video (2004)

 

「Hate Without Frontiers」

 ジェイドのヴォーカルと絡むソプラノ・ヴォイスの歌はペルゴレージ作曲による「スターバト・マーテル」。
ジェイドとかけ合うように展開され、それが完璧に融合されていて、感動すら覚えます…。
ジェイドのラップ部分も注目の1曲。


SWEETBOX "HATE WITHOUT FRONTIERS" Lyric Video (2004)

 

「Far Away」

 モチーフは、イタリアのマルッチェッロによる「オーボエ協奏曲ニ短調」。
オーボエの音色が印象的なバラード曲です。


SWEETBOX 'FAR AWAY' Lyric Video (2004)

 

「Tistimony」

 ゴスペル隊の歌をフィーチャーした1曲。
クラシックは、ノルウェーの作曲家、グリーグによる子守歌「ゆりかごの歌」が用いられています。
ジェイドのソウルフルなヴォーカルを聴く事の出来る1曲です。


SWEETBOX "TESTIMONY" Lyric Video (2004) Feat. RJ

 

「I'll Be There」

 アップテンポなメロディに、R.J.のラップがフィーチャーされた1曲。
こちらもオーボエの音色が印象的な1曲。


SWEETBOX 'I'LL BE THERE' Lyric Video (2004) feat. RJ

 

Lacrimosa

 1曲目「Liberty」と同じく、モーツァルトの「レクイエム」をフィーチャーした楽曲。
曲タイトルにもなった「ラクリモサ」が用いられています。
こちらも荘厳なクラシックをモチーフとしていますが、違和感なく見事に融合しています!


SWEETBOX 'LACRIMOSA' Lyric Video (2004) Feat. RJ

 

「Sorry」

カール・ジェンキンスの「パラディオ」のイントロで始まる1曲。
カール・ジェンキンスは、日本でも人気のアルバム『アディエマス』シリーズの主宰者でもあるコンポーザー。
呟くように歌うジェイドのヴォーカルは、コーラス部分で解き放たれたように歌い、終盤ではドラマティックなクライマックスを迎えることでしょう!!


SWEETBOX 'SORRY' Lyric Video (2004)

 

「I Don't Wanna Be」

イタリア・オペラ界を代表する19世紀の作曲家、ドニゼッティの「ラルゲット」をモチーフに、タップ・ダンスのリズムやラップ、ディキシーランド・ジャズと、ジェイドのヴォーカルをミックスさせた斬新な楽曲に仕上がっています。

 

「Chyna Girl」

イントロからオリエンタルな雰囲気が漂う1曲。
「Sorry」と同じように、アルバムの構想が固まる前に書かれた曲で、ジェイド曰く「アルバムのコンセプトからは少しずれるかもしれないけど、純粋にいい曲だと思うので入れることにしたのよ」との事。
因みにこの曲は、台湾の台湾のアイドル・ユニット、S.H.Eに提供する為に書かれた曲。
S.H.Eはこの曲を「Superstar」というタイトルでリリースしています。
そしてさらにこの「Superstar」を、スカイ・スウィートナムが「Superstar」という曲名でカヴァーしています!
気になった方はこの2曲もcheckしてみて下さい(#^^#)


SWEETBOX 'CHYNA GIRL' Lyric Video (2004)

 

 因みにその台湾のアイドルグループS.H.Eの「Superstar」です!

youtu.be

 

ショートヘアのボーイッシュな女の子”エラ”は、台湾盤『花ざかりの君たちへ』(『花様少年少女』)のヒロインを演じていたので、知っている方も多いのでは??

 

「Everybody」

 アフリカン・ミュージックを彷彿させるバック・ヴォーカルとリズムが印象的な1曲。


SWEETBOX 'EVERYBODY' Lyric Video (2004)

 

 「1000 Words」

 ボーナス・トラック。
ゲームソフト『Final FantasyⅩ-2(FF10-2)』の海外版テーマソング。
倖田來未が歌った「1000の言葉」のカヴァー。
日本版の『ファイナルファンタジー X-2 』では倖田來未が歌っているが、海外版ではジェイド・ヴァージョンが聴けます。
私は断然ジェイド・ヴァージョン派(^_^)


Final Fantasy X-2 HD Remaster - 1000 Words [1080p HD]

 

「Real Emotion」

 ボーナス・トラック。
こちらもゲームソフト『Final FantasyⅩ-2(FF10-2)』の主題歌(挿入歌)の1曲。
こちらも日本版は倖田來未ですが、ジェイドが歌うと、めちゃめちゃキュートな曲に(*^^*)

 

アダージォ (CCCD)

 

 これまでよりクラシック色が一段と強くなり、オペラの歌声やゴスペル隊等、ジェイド以外のヴォーカルもふんだんに取り入れられた印象の今作。
クラシックとポップ、ラップを同時に違和感なく楽しめる、素晴らしいアルバムになっています。
また、それらを同時に聴けるという事で、”クラシックも聴きたいし、オペラも聴きたいし、ポップスも聴きたいし、ラップも聴きたいし、でもそんな沢山聴いている時間がないよ!!(ノД`)・゜・。”
という方に是非お勧めしたい(笑)1枚です!!(#^^#)

 

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