The Cranberries クランベリーズ 『Everybody Else Doing It So Why Can’t We? / ドリームス』(1993年)
「Everybody Else Doing It So Why Can’t We? / ドリームス」(1993年)
アイルランドのロック・バンド、The Cranberries(クランベリーズ)の1stアルバム。
『Everybody Else Doing It So Why Can’t We? / ドリームス』
(The Complete Sessions 1991-1993)
オリジナル盤発売日:1993年3月
Original Complete 1993 album
01. I Still Do / アイ・スティル・ドゥ
02. Dreams / ドリームス
03. Sunday / サンデイ
04. Pretty / プリテイ
05. Waltzing Back / ワルツィング・バック
06. Not Sorry / ノット・ソーリィ
07. Linger / リンガー
08. Wanted / ウォンテッド
09. Still Can't... / スティル・キャント…
10. I Will Always / アイ・ウィル・オールウェイズ
11. How / ハウ
12. Put Me Down / プット・ミー・ダウン
Plus 6 extra tracks from that period (ボーナス・トラック)
(※オリジナル盤に6曲を追加収録した"Complete Sessions 1991-1993")
13. Reason / リーズン
14. Them / ゼム
15. What You Were / ホワット・ユ・ワー
16. Liar / ライアー
17. Pretty (Pret A Porter Movie Remix) / プリテイ (Pret A Porter Movie Remix)
18. How (Radical Mix) / ハウ (Radical Mix)
プロデュース:Stephen Street(スティーヴン・ストリート)
01. I Still Do / アイ・スティル・ドゥ
イントロから幻想的な雪景色が浮かぶような美しい雰囲気の1曲。
02. Dreams / ドリームス
デビューシングル。
アルバム中で最も軽やかなポップ・ナンバーで、クランベリーズの楽曲の中でも一番有名な1曲。
メグ・ライアン&トム・ハンクス主演映画『ユー・ガット・メール 』の主題歌で知られる。
日本でも度々CMソングなどに取り上げられ、誰もが一度は耳にしているのでは?
中国・香港の人気歌手、王菲(Faye Wong/フェイ・ウォン)が「夢中人」というタイトルで広東語でカヴァーしたものも有名。
曲の最後のバッキング・ヴォーカルは、ドロレスの(当時の?)元ボーイフレンド、Mike Mahoney(マイク・マホニー)によって歌われています。
The Cranberries - Dreams (Official Music Video)
03. Sunday / サンデイ
スローな歌い出しから、途中で軽やかな曲調に変化。
ストリングスのアレンジも美しい1曲。
04. Pretty / プリテイ
ドロレスの囁くようなヴォーカルが特徴的で、美しくも個性的なメロディラインが耳に残る曲。
05. Waltzing Back / ワルツィング・バック
ドロレス独特の、声を裏返すヴォーカルが印象的な1曲。
06. Not Sorry / ノット・ソーリィ
最初と最後で、”また窓の外を見つめ続けている”というフレーズの歌詞になっている。
この曲も、部屋の窓から外を見ると寒々しい景色が浮かぶような1曲。
07. Linger / リンガー
2ndシングル。
美しく心地良いメロディの1曲。
バックのコーラスも耳に残る印象的な1曲。
The Cranberries - Linger (Official Music Video)
08. Wanted / ウォンテッド
アップテンポのギター・ロックソング。
終盤のドロレスのコーラス部分は思わず一緒に歌ってしまいたくなります(*^^*)
09. Still Can't... / スティル・キャント…
アップテンポのロック・ナンバー。
ドロレスの迫力のヴォーカルと、ギターロック・サウンドがクールな1曲。
10. I Will Always / アイ・ウィル・オールウェイズ
メランコリックなスロー・ナンバー。
冬の寒い日にぴったりの、じっくりと聴きたい1曲。
11. How / ハウ
疾走感のあるロック・ナンバー。
12. Put Me Down / プット・ミー・ダウン
ラスト・トラック。
ドロレスの囁きヴォーカルが美しく儚い雰囲気を醸し出しています。
Plus 6 extra tracks from that period (ボーナス・トラック)
13. Reason / リーズン
ボーナストラック①
浮遊感のあるバックコーラスと、一度聴いたら耳に残るメロディラインが印象的な1曲。
14. Them / ゼム
ボーナストラック②
水のようなサウンドが印象的なスローナンバー。
15. What You Were / ホワット・ユー・ワー
ボーナストラック③
物悲しいメロディのミディアム・ナンバー。
16. Liar / ライアー
ボーナストラック④
耳当たりの良いギターサウンドと、語尾(?)を裏返すドロレス節も心地良い1曲。
17. Pretty (Pret A Porter Movie Remix) / プリテイ (Pret A Porter Movie Remix)
ボーナストラック⑤
リミックス。ストリングスや鐘(?)の音色など、オリジナルよりも煌びやか且つミステリアスなアレンジ。
ケルトミュージック的な雰囲気もあり、これもまた素敵です。
Pretty (Pret A Porter Movie Mix)
18. How (Radical Mix) / ハウ (Radical Mix)
ボーナストラック⑥
リミックス。オリジナルより低音が効いたアレンジとなっています。
<バイオグラフィ> ※一部Wikiを参考に記載
アイルランドのロックバンド。
1989年結成。
2004年以降の活動休止を挟み、2009年に活動再開するも、2018年にボーカルのドロレス・オリオーダンが死去、1年後の2019年にスタジオ・アルバム『In The End』のリリースを最後に解散した。
ポップなアコースティック・ソング「リンガー」、政治色の濃いヘヴィなサウンドの楽曲「ゾンビ」など多数のヒット曲を出し、アルバムセールスは4,000万枚を超えている。
代表曲の「ドリームス」は、映画『ユー・ガット・メール』の主題歌やキリンビバレッジ「生茶」のCMに採用された。
また、香港の人気歌手フェイ・ウォンが同曲を「夢中人」としてカバーし、大ヒットさせた。
<メンバー>
Dolores O'Riordan(ドロレス・オリオーダン)
生年月日:1971年9月6日
死去:2018年1月15日
リード・ヴォーカル、ギター、キーボード
Noel Hogan(ノエル・ホーガン)
生年月日:1971年12月25日
ギター
Michael Hogan(マイク・ホーガン)
生年月日:1973年4月29日
ベース
Fergal Lawler(ファーガル・ロウラー)
生年月日:1973年4月29日
ドラム
<Discography>
『Everybody Else Doing It So Why Can’t We? / ドリームス』(1993)
『No Need to Argue / ノー・ニード・トゥ・アーギュ』(1994)
『To the Faithful Departed / トゥ・ザ・フェイスフル・ディパーテッド - 追憶と旅立ち』(1996)
『Bury the Hatchet / ベリー・ザ・ハチェット』(1999)
『Wake Up and Smell the Coffee / ウェイク・アップ・アンド・スメル・ザ・コーヒー』(2001)
『Something Else』(2017)
※アコースティック・ヴァージョン
[番外編]
「Dreams」のカヴァー。
前述で少し触れた香港の歌手 王菲(Faye Wong / フェイ・ウォン)の「夢中人」をご紹介します♪
「夢中人」Faye Wong
「夢中人」は「Dreams」を広東語でカヴァーしたもので、フェイ主演の香港映画『恋する惑星』の主題歌になり大ヒットした1曲です。
『恋する惑星』
この曲で、フェイはドロレスに近い歌い方をしていて、中盤と終盤の”La~”の部分では、声が裏返るドロレス唱法をフェイが完コピ。
クセの強いドロレス節をフェイ流にマイルド&キュートにカヴァーしていて、オリジナルに引けを取らない出来になっています!(逆にフェイ・ヴァージョンの方が好きという方も多数いらっしゃるのでは…??)
「夢中人」は、フェイ・ウォンのオリジナル・アルバム『胡思乱想』(邦題『夢遊』)に収録されています。
↓↓↓因みに『夢遊』を含む3作品のアナログ盤が2月17日に限定生産で再販されているようです!!↓↓↓
『夢遊』アナログ盤(発売日:2021年2月17日)
※クランベリーズ「Dreams」広東語カヴァー「夢中人」収録
『天空』アナログ盤(発売日:2021年2月17日)
※クランベリーズ「Dreams」北京語カヴァー「挣脱」収録
『ベスト・オブ・ベスト』アナログ盤(発売日:2021年2月17日)
※クランベリーズ「Dreams」広東語カヴァー「夢中人」収録
フェイのベストアルバムには必ず「夢中人」が収録されていると思われますので、気になった方は是非フェイ・ヴァージョンもチェックしてみて下さいね💛
因みに、北京語ヴァージョンもあり、タイトルも歌詞も違う内容のものになっています。
『挣脱』(邦題:逃避)
広東語Ver.『夢中人』よりも若干軽やかなアレンジになっており、メロディラインもサウンドもクランベリーズの原曲「Dreams」に近い雰囲気になっています。
最後の”Lah~”も『夢中人』より若干長め。
北京語ヴァージョン『挣脱』(邦題:逃避)は、オリジナルアルバム『天空』(邦題『天空』)に収録されています。
私が学生の時に、ちょうど1st『ドリームス』2nd『ノー・ニード・トゥ・アーギュ』3rd『トゥ・ザ・フェイスフル・ディパーテッド~追憶と旅立ち』4th『ベリー・ザ・ハチェット』の4枚のアルバムがデジタルリマスター&”コンプリート・セッションズ”としてボーナストラックが追加収録されたリイシュー盤がリリースされて、当時それを購入し初めて聴いたのがクランベリーズを聴き始めたきっかけでした。
その4枚を一度に購入し、1stアルバムから1枚ずつじっくりと聴いていた覚えがあります。
その中でも、この1stアルバム『ドリームス』は、寒い季節・雪景色などにぴったりとハマるアルバムで、サウンドもメロディもドロレスの神秘的なヴォーカルも美しく、大好きな1枚です!!
クランベリーズのアルバムの中でも一番物悲しく、冷たい雰囲気を纏っている作品ですが、とても心地良く、落ち着くアルバムです(*^^*)
ヴォーカルのドロレス・オリオーダンは2018年1月15日、レコーディングのためロンドンに滞在中、宿泊先のロンドン・ヒルトン・オン・パークレーンの浴室で事故死してしまったのはとてもショックでした....😥
死因は”アルコール中毒で泥酔した事による溺死”だったそうです…。
ドロレスの死後、残されたメンバーとプロデューサーのスティーヴン・ストリートでドロレスのデモ音源を繋ぎ合わせて完成させたラスト・アルバム『In The End』は涙モノの素晴らしい作品になっていました。
クランベリーズの本当に、本当にこれが最後のアルバムだというのがなんとも悲しいけれど、この『In The End』を聴いているとドロレスはまだ居るような不思議な感覚…。
ラストアルバム『In The End』は、彼らの1stアルバム『Everybody Else Doing It So Why Can’t We? / ドリームス』を彷彿とさせる雰囲気の傑作アルバムだと思いますので、是非チェックしてみて下さいね!
『Everybody Else Doing It So Why Can’t We? / ドリームス』
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