The Strokes ザ・ストロークス 『Room On Fire』(2003年)
『ROOM ON FIRE』(2003年)
アメリカ・ニューヨーク出身のロックバンド、The Strokes(ザ・ストロークス)の前作『Is This It?』より約2年振りとなる2ndアルバム。
1999年、通っていたマンハッタンのアッパー・ウエスト・サイドにある名門インターナショナル・スクール”ドワイトスクール”で知り合ったニック・ヴァレンシ(g)とファブリツィオ・モレッティ(ds)にジュリアン・カサブランカス(vo)が声を掛け、やがてジュリアンの幼馴染みだったニコライ・フレイチュア(b)が引き入れられた。
そしてジュリアンのル・ロゼ学院(スイス最古の寄宿学校の一つ。世界で最も高額な教育機関の一つとされ、世界中の王侯貴族や名家、セレブリティの子弟・子女が数多く通う)での友人で、NYU(ニューヨーク・ユニバーシティ)映画学科に通うためマンハッタンにやってきたアルバート・ハモンド・ジュニア(g)が加わりThe Strokesが結成された。
学校に通いながら、あるいはアルバイトをしながらリハーサルとライヴを重ねていった彼らは、2000年の夏ライアン・ジェントルズと出会う。
(ライアンは下記で紹介している「The End Has No End」のMVに出演しているのでそちらも注目です(*^^*))
ロウワー・イースト・サイドにあるライヴ・ハウス、マーキュリー・ラウンジのブッキング係だった彼はストロークスのライヴの力量と人気の高まりにスター性を感じ、バンドのマネージメントを申し出る。
この頃には「Soma」「Trying Your Luck」「New York City Cops」「Alone, Together」といった1stアルバムの収録曲を手にしていた彼らは、レコード会社に送るべくプロデューサーのゴードン・ラファエルとデモ・テープ制作に取り掛かる。
この音源は英国のインディ・レーベル名門ラフ・トレードのオーナーであるジェフ・トラヴィスの手に渡り、彼はバンドと契約しデモをそのままリリースすることを決定(アメリカではRCAと契約)。
翌年1月にイギリスでEP『The Modern Age』が発売され初ライヴを行うや、ストロークスは「今最もホットなバンド」とイギリスのメディアから絶賛を浴びることになる。
その反響の大きさに4月に「Hard To Explain」がシングルカットされ、英国だけではなく、日本のロック・ファンの間でもストロークス・フィーヴァ―は加速。
8月にリリースされたアルバム『Is This It?』は全英アルバムチャート初登場2位を記録、その最中に出演したレディング・フェスティヴァルではファンからの熱望でセカンド・ステージからメイン・ステージへ急遽格上げされる程のフィーヴァーを見せた。
2001年、SUMMER SONIC 2001への出演がキャンセルになってしまったが、翌2002年2月に初来日公演が実現。
全公演は即時ソールドアウトした。
2003年、2ndアルバム『Room on Fire』発表。
8月にはSUMMER SONIC 2003に出演。
2006年、3rdアルバム『First Impressions of Earth』を発表。
同年のフジロックフェスティバルではヘッドライナーを務めた。
2011年、4thアルバム『Angles』を発表。
同年年のSUMMER SONIC 2011でヘッドライナーを務めた。
2013年、5thアルバム『Comedown Machine』を発表。
2016年、4曲入りのEP『Future Present Past』を発表。
2020年、6thアルバム『The New Abnormal 』(The New Abnormal)を発表。
※ライナーノーツとWikiを参考に記載しています。
2nd『Room on Fire』では、前作に引き続きゴードン・ラファエルがプロデュースを担当し、『Is This It?』で聴かせたシンプル且つ中毒性のあるサウンドも健在です!!(*^^*)
「What Ever Happend?」
ミディアム・テンポのメランコリックな曲調の1曲。
個人的には間奏のギターのメロディがお気に入りです。
「Reptilia」
2ndシングル。
MVでは、目を見開いて歌うジュリアン。
曲を演奏しているバンドメンバーの顔、手、楽器のクローズアップショットが印象的で、とてもスタイリッシュな映像に仕上がっています。
最後にカメラレンズに向かって煙草の煙を吹きかける所も素敵です(*^^*)
「Automatic Stop」
ストロークスの曲の中ではわりとゆったりした曲調の1曲。
「12:51」
1stシングル。
1982年の映画『トロン』に触発されたというMVがちょっと近未来的でいてレトロっぽい仕上がりになっていて味がありますね。
「Soma」以上にポップでキャッチーな1曲になっています(^^♪
「You Talk Way Too Much」
何度も同じフレーズを繰り返すサビ部分はジュリアンの真骨頂?
「Between Love & Hate」
メロディラインが前作っぽい雰囲気?
「Meet Me In The Bathroom」
ミディアム・テンポの1曲。
「Under The Control」
ゆったりとしたメロディのメランコリックな曲調が印象的な1曲。
「The Way It Is」
アップテンポの曲調が印象的なナンバー。
「The End Has No End」
3rdシングル。
こちらもメロディがキャッチー。
MVは、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』へのいくつかの暗示が含まれ、女優のミラ・クニスとエヴァ・メンデス、そしてストロークスのマネージャー、ライアン・ジェントルズが主役を務めています(*^^*)
鏡張りで演奏しているシーンは、Fripp & Eno(フリップ&イーノ)の『No Pussyfooting』のジャケ写のオマージュ?
ラストシーンは「12:51」のMVへと繋がっています!
「I Can't Win」
ポップなメロディが印象的なラストトラック。
アレンジが前作より洗練された感はありますが、このシンプルで潔い音楽がとてもクールで心地良い…(#^^#)
『Is This It』から期待を裏切らない仕上がりになっています。
ジュリアンのキャッチーなメロディセンスも十分発揮されている1枚となっております!
1st『Is This It?』と併せて是非チェックしてみて下さいね(#^^#)