Avril Lavigne アヴリル・ラヴィーン 『The Best Damn Thing』(2007年)
『THE BEST DAMN THING』(2007年)
カナダ出身のシンガーソングライター、Avril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)の、前作『Under My Skin』より3年ぶりの3rdアルバム。
ジャケ写もモノトーンで音楽もダークな雰囲気を醸し出していた前作『Under My Skin』より打って変わって、今作『Best Damn Thing』のジャケ写はとってもCute!!
ディスクも”どピンク”、アートワークもピンクを前面に押し出したもので、アヴリルに一体どんな心境の変化があったのかと思ったら。。。
かねてより噂のあったSum41のヴォーカル、Deryck Whibley(デリック・ウェブリー)と当時20歳の時に結婚!!
今作は、そのハッピーなオーラ全開のポップロックアルバムに仕上がっています!
前作『Under My Skin』(2004年)から、3年の間に、アヴリルはヨーロッパツアー中だった2005年6月イタリアのヴェニスでSum41のデリック・ウィブリーと婚約。
翌2006年7月15日にカリフォルニア州モンテシトで、家族や友人に祝福されながら結婚式を挙げている。
※その後デリックとは2009年9月に別居中であることが報じられ、同年10月9日に、ロサンゼルス裁判所にて「和解しがたい不和」を理由に離婚を申請。
2010年11月に正式に離婚が成立しました。
↑と、まぁ、結果的にデリックとは数年で離婚してしまった訳ですが、今作『ベスト・ダム・シング』リリースの時は幸せの絶頂期だったと思いますので、アヴリルの当時のハッピーな音楽を十二分に堪能しちゃいましょう!
アルバム制作は結婚後にスタート。
アヴリルの”アリーナ・ロック・パーティ”の為に制作された。
「新しいアルバムでは、もうシリアスな曲は書きたくないと思ったの。もちろんバラードやシリアスなmのもあるけど、ほとんどがシリアスじゃないわ。だって、そういう気分じゃなかったから。私はライヴが大好きだから、エネルギーに溢れたライヴで楽しめる作品にしたかった。”Sk8er Boi”や”He Wasn't”とかライヴで凄く盛り上がる曲が好きで、そういったアップビートの曲を沢山歌いたかったし、踊りたくなったの(笑)。今回のツアーにはダンサーまで連れて行って、皆で踊りまくるのよ(笑)」By Avril
<プロデューサー陣>
Deryck Whibley(デリック・ウェブリー)
Dr.Luke(Lukaz Gotwald)(Dr.ルーク)
Butch Walker(ブッチ・ウォーカー)
Rob Cavallo(ロブ・キャヴァロ)
プロデューサーには、アヴリルの旦那であるデリックが選ばれ、他にはバック・ストリート・ボーイズ、ブリトニー・スピアーズ、そして近年ではテイラー・スウィフト等ヒット曲のプロデューサーで知られるマックス・マーティンの弟子だったDr.ルーク(ルーカス・ゴットウォルド)。
Dr.ルークは、ケリー・クラークソン、ピンクなどを手懸けた。
前作より引き続き、ブッチ・ウォーカー、そしてグリーン・デイ、グー・グー・ドールズ、マイ・ケミカル・ロマンス、ジュエル等を手懸けたロブ・キャヴァロ。
ソングライティングには、プロデューサーの面々の他に、アヴリルのデビュー当時からバンドの核として活躍し、脱退後も仲の良いエヴァン・トーベンフェルドが前作に引き続き4曲提供している。(「Girlfreiend」のMVにもバンドのギタリストとして友情出演)
他には、クリスティーナ・アギレラやヒラリー・ダフ等の作品で知られる人気ソングライター、カーラ・ディオガルデが参加。
「Girlfreiend」
オープニング・トラック。
今までのアヴリルのクールなメージを壊してしまうくらい、初めて聴いた時は軽い衝撃を覚えた1曲(^^;)
アヴリルが一人三役を務めたMVにも注目。
赤毛の冴えない地味メガネアヴリルのボーイフレンド(?)を、ちょい意地悪そうな黒髪アヴリルが強引に奪っていくというもので、その約2年後くらいに発表された、テイラー・スウィフトの「You Belong With Me」のMVも似たようなストーリーになっているけれど、それとは2人のキャラの立ち位置が真逆(笑)
(テイラーの「You Belong~」では、意地悪黒髪テイラーのボーイフレンドの心を、地味メガネテイラーが掴む、というもの。結果的に奪ってる?)
チアリーダー風のアヴリルのダンスも必見!!
アヴリル史上最強のノリノリ&ポップ・ソング!!
「I Can Do Better」
ビート感溢れるロック・ナンバー!
サビの伸びやかでエネルギッシュなアヴリルのヴォーカルが堪能できます!
「Runaway」
これもLive映えしてカッコイイナンバー!
「The Best Damn Thing」
「Girlfreiend」に次ぎ、めっちゃ明るいノリノリ・ナンバー!!
アヴリルの”AVRIL”で、あいうえお作文(ABC作文!?)のような歌詞にも注目です!
Avril Lavigne - The Best Damn Thing (Official Music Video)
「When You're Gone」
アルバム中でもしっとりと聴かせる切ないバラードに仕上がっています。
Avril Lavigne - When You're Gone (Officia Music Video)
「Hot」
MVのどぎついメイクと前髪パッツンなアヴリルも素敵です(笑)
「Innocence」
ピアノのメインの楽曲で、切ないメロディが胸を締め付けるミディアムバラード。
「Contagious」
こちらもビート感たっぷりのポップ・ロックナンバー!
収録時間が約2分程で、あっという間に終わってしまうけど、リピートでずっと聴いていたい1曲です。
「Keep Holding On」
映画『エラゴン 遺志を継ぐ者 』の主題歌として書下ろし、アルバムより一足早くリリースされた。
このMVはその映画の映像が使われています。
映画に負けず劣らずの、壮大なバラード曲!
1st『Let Go』、2nd『Under My Skin』は、”クールなアヴリル”だったので、普段洋楽を聴いているロック・パンクファンのリスナーにも違和感なく聴けた作品ですが、この3rd『The Best Damn Thing』は急にハジけちゃった感満載で、そのような一般リスナーはちょっと面食らってしまったかもしれません。。。
勿論、コアなアヴリルファンの方は、そんなことは気にせず聴いていたと思いますが...(^^;)
カワイイジャケ写&ポップ&ノリノリな音楽で、若い女性リスナーのファンは増えたんじゃないかと(#^^#)
ボーナストラック含めず、全12曲中ほとんどがアップテンポなロック・ナンバーで、バラード曲は「When You're Gone」「Innocence」「Keep Holding On」の3曲。
アヴリルのバラードが好きというリスナーにも、この3曲だけでも聴く価値ありな作品になっています!