Heather Nova ヘザー・ノヴァ 『Glow Stars』(1993年)
『Glow Stars』(1993年)
バミューダ出身のシンガーソングライター、Heather Nova (ヘザー・ノヴァ)の1stアルバム。
Heather Nova の日本デビュー盤は、2ndアルバム『Oyster』(1995年)ですが、1996年に、その2ndアルバムを引提げての来日公演が決定し、その来日記念盤として本作(1stアルバム)が国内盤でリリースとなりました!
<プロフィール&バイオグラフィ>
出生名:Heather Allison Frith
1967年7月6日生まれ
バミューダで生まれ、19歳までその島で育つ。
建築家だったヘザーの父親は、ある日仕事を辞めて、自分の追い求めていた夢を実現する為に、仕事で貯めたお金を全部つぎ込んで、バミューダ海峡の近くに2エーカーの土地を買いそこに移り住んだ。
そして、家族の為の家を自分で設計して建て、さらにボートも造り、理想の生活を送り始めた。
(ヘザーの父親は’60年代の精神の持ち主とのこと)
19歳で島と家族から離れたヘザーは、アメリカのロード・アイランド州の州都プロヴィデンスに移り住み、そこのアート・スクールに通い始める。
(ボストンの南にあるプロヴィデンスはブラウン大学の所在地として有名)
アート・スクールに進んだヘザーだが、両親の影響を受けて音楽にも強い関心を抱いていた。
両親の聴いていた音楽では、ニール・ヤングやローリング・ストーンズ、ボブ・ディランやヴァン・モリソン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどがヘザーのお気に入りだったそう。
カレッジに進んだヘザーは、自分の作った映画に音楽をつけようと、初めて作詞作曲を手懸けることになった。
それがきっかけとなり、ヘザーの興味はどんどん音楽の方へと移っていき、自作曲も溜まり、いつの間にかデモ・テープを作り上げていた。
ヘザーはそれを携え、今度はロンドンに渡り、ブリティッシュ・アカデミー・オブ・ソングライターズが主催したカフェ・ド・ピアフでのソングライターズ・ショウケースを手始めに、様々な場所で自作の歌を披露するようになっていく。
そしてボーダーラインやカムデンのファルコンといった有名なライヴ・ヴェニューにも登場するようになったヘザーは、そこでビッグ・キャット・レコードの人間に注目され、まずはそこからEPをリリースすることになった。
それをきっかけにしてヘザーのイギリスでの音楽活動はより本格的なものとなり、ヴァイオレント・ファムズやボブ・モールドのサポート・アクトとして彼らの全英ツアーに同行し、そのツアーを終えサウス・ロンドンに戻った彼女は、自宅の8トラック・レコーダーを使って新たなデモ・テープ作りを開始し、完成した14曲入りのテープと共に、レニー・ケイ、トニー・ヴィスコンティ、ユースといった自分の音楽に関心を示してくれそうなプロデューサー達にアプローチしていった。
その中で最もヘザーの力になってくれたのがユースで、彼はデモ・テープの出来栄えに
いたく感動し、これ以上あまり手を加えずに正規の作品としてリリースすればいいとアドバイスしたうえで、デモ・テープ中の12曲をアルバム用に纏め、それを自分のレーベルであるバタフライ・レコードからリリースすることにした。
その作品が本作『Glow Stars』として、イギリスとフランスでリリースされる。
両国での反応はすこぶる良く、5000枚がプレスされたそのアルバムは6週間ほどでソールド・アウト。
(1994年にはドイツのラフ・トレード・レコードを通じても発売された。)
その頃にはヘザーは自分のバンドを持つようになっていて、ロンドンでのライヴ・パフォーマンスの数も増えていき、ミーン・フィドラーとパワーハウスの2か所のヴェニューで行われたギグがライヴ・レコーディングされ、ライヴ・アルバムとして発売される。(『Blow』)
※『グロウ・スターズ』と『オイスター』のライナーノーツやwikiを参考に記載しています。
「Mothertongue」
「All The Way」
「Frontier」
音源はライヴアルバム『Blow』から。
「Shaking The Doll」
音源はライヴアルバム『Blow』から。
「Talking To Strangers」
音源はライヴアルバム『Blow』から。
デモ・テープからほぼ手を加えることなくリリースされたことだけあり、サウンドはとってもシンプル。
なので地味(^^;)です…。至って地味!
終始、雰囲気はとても陰鬱で辛気臭いので、ずっと聴いているとダウナーな気分になってきてしまう恐れがあるので、そこだけ注意!!(^^;)
地味系サウンド好き、アコースティックサウンド好きにはお勧めのアルバム!
Jewelの1stアルバム『心のかけら』(←のほうがサウンド的に地味かも…)等が好きな人は是非このアルバムも聴いてみて下さい!!
『Glow Stars』