Kim Wilde キム・ワイルド 『Now & Forever』(1995年)
『NOW&FOREVER』(1995年)
イギリス出身の歌手、Kim Wilde(キム・ワイルド)の、前作『LOVE IS』より約2年5か月振りとなる9thアルバム。
今作でもキムの実弟であるRicki Wilde(リッキー・ワイルド)がプロデュースを担当。
リッキーと共同でSerious Rope(シリアス・ロープ)、CJ Mackintosh(CJ マッキントッシュ) もプロデュースを手がけている。
シリアス・ロープは当時英MCA経由の仕事でクラブ・シーンでは最も注目されていたクリエイターであり、アメリカのダンス・チャートでも大ヒットしたユニット、spirits(スピリッツ)の「Don't Bring Me Down」「spirits inside」、同じくダンス・ヒットしたparadiso(パラディソ)の「Do It Again」を手掛けた人物とのこと。
CJ マッキントッシュは、クラブ・シーンの注目の人で、Spiritsの「Spirits Inside」のリミキサーとして名をあげた人物だそうです。
「Breakin' Away」
1stシングル。
ハウス・ビートが印象的なダンス・チューン。
「High On You」
キム&リッキーの姉弟での共作曲。
ミディアム・テンポのR&Bテイストの1曲。
「This I Swear」
キムとトニー・スウェインの共作。
冒頭の”This I Swear”のコーラスから始まる、美しいラヴ・ソング。
「C'mon Love Me」
ヨーロッパ的な曲調のアンニュイな1曲。
控えめなキムのヴォーカルもコケティッシュでキュート。
「True To You」
ミディアム・テンポのダンス・ポップ・チューン。
「Hypnotise」
コーラスが美しい1曲。
メロウなメロディも心に沁みます…。
「Heaven」
ハウスとユーロビートをミックスさせたポップ・ダンス・チューン。
「Sweet Inspiration」
ユーロビート感溢れるダンス・ポップ・ナンバー。
「Where Do You Go From Here」
R&Bテイストのポップ・ナンバー。
「Hold On」
切ない雰囲気のラヴ・ソング。
「You're All I Wanna Do」
エモーショナルなミディアム・テンポの1曲。
「Life & Soul」
リッキー&CJ マッキントッシュのコンビで書かれた1曲で、メロディもヴォーカルもなめらかなタッチに。
「Now & Forever」
こちらもリッキー&CJ マッキントッシュのコンビ。
ミディアム・テンポのアルバム・タイトル曲。
「Back To Heaven」
1分40秒程の短いトラック。
重なり合うコーラスが印象的なアルバムフィナーレ。
「Staying With My Baby」
ボーナス・トラック
「Breakin' Away」のBサイド曲として作られた1曲。
セールス的にはあまり振るわなかったっぽい今作。。。
でも、キムのヴォーカルとサウンドが丁寧に歌われ、作られている印象で、クラブ・サウンド&ミディアム・テンポのダンス・ポップアルバムとしてはとてもまとまりのある良曲の揃った作品ではないでしょうか。(*^^*)
個人的には前作の『LOVE IS』のようなアッパーなポップ・チューンを歌っているキムの方が好きですが、こちらのキムは淑やかなイメージで、落ち着いて聴ける1枚になっています。