Krystal Meyers クリスタル・マイヤーズ 『Make Some Noise』(2008年)
『Make Some Noise』(2008年)
アメリカのクリスチャン・ロック・シンガー、Krystal Meyers (クリスタル・マイヤーズ)の前作『Dying For A Heart』より約2年振りとなる3rdアルバム。
アルバムリリース時20歳。
前2作ではエネルギッシュなロックを聴かせたクリスタル・マイヤーズ。
そして今回のアルバムは…!??
大幅なイメチェン!?ダンス・ポップアルバムになっているではないかッ‼!(;゚Д゚)
ここまでの2年でクリちゃんに何があったのだ!??Σ(・□・;)
前作『Dying For A Heart』のリリースと同じくらいのタイミングで、ひとりの大人の人間として自立するべき時期だと思い立ち、親元を離れ、友達と部屋をシェアして暮らし始めたクリスタル。
この生活の変化が、ダンス・ミュージックにアプローチするきっかけになったという。
実家ではあまり観させてもらえなかったというテレビの音楽チャンネルを熱心に観るようになり、そこから新しい世界が大きく広がっていったそうだ。
「カイリー・ミノーグとか、シャイニー・トイ・ガンズ、グウェン・ステファニーなどのアーティストの音楽を沢山聴くようになって、80年代っぽいダンス・ミュージックにロックとはまた別のエネルギーを感じて、凄くインスピレーションを受けたの。自分でもやってみたいなって。今回のアルバムを作るにあたっては、よりハードなロックにするか、その80年代っぽいエッセンスを取り入れたポップ・レコードにするか迷ったんだけど、今はこの方向にして本当によかったと思ってる」by Krystal
曲の作り方はこれまでと変わらずコラボレーション(共作)スタイルですが、メンバーは大幅に入れ替わっていて、過去2作のソングライティング及びプロデュースを全面的に手掛けていた、イアン・エスケリンとの共作2曲(「S.O.S」「You'll Never Know」)以外は、ロバート・マーヴィン、ジョサイア・ベル、コリーン・フィッツパトリック、アダム・スミスなど、気鋭のソングライター陣とコラボ。
そしてロバートとジョサイアからなるプロデュース・チーム、ダブルダッチが、アルバム全体のプロデューサーに起用されている。
ハードなロックではなく、ダンサブルなポップ・アルバムを作ることに決めた時点で、トラックが主体で、特にビートに重点を置いた作品にするという明確なヴィジョンが見えていた。それを形にしてくれそうなプロデューサーを探したクリスタルは、
「色々なプロデューサーとやてみたんだけどなかなか思うような音が出来なくてね。それで曲作りを始めて半年くらいしたところで、ようやくダブルダッチと出会うことが出来たの。彼らは私の中にある音のヴィジョンを完璧に理解してくれて、その通りのトラックに仕上げてくれたわ」
と、ダブルダッチによるサウンド・プロダクションがクリスタルのイメージする曲にピタッとハマり、クールなビート感溢れるエレクトロニック且つスタイリッシュなダンス・ポップ・アルバムに仕上がっています(^^♪
※一部国内盤ライナーノーツを参考に記載しています。
「Make Some Noise」
2ndシングル。
若い世代にも地域団体に貢献したり、環境問題に取り組んだりしながら世界を少しずつ変えていこうとしている人たちがいる事を知ったクリスタルが、彼らが活動する姿からインスピレーションを得て書いたものだそう。
「この曲は、”何かを始めよう”って人々に呼びかける歌で、”目を覚まして!何かを馴染めなきゃ!自信を持って、立ち上がって、強い信念を持って、自分が本当に信じるものの為に戦わなければ!”っていう意識を呼び起こす良くなのよ」とクリスタル。
コーラス部分でそれぞれインドネシア語、北京語、タイ語の3ヴァージョンで歌われるトラックの入ったワールド盤もあるそうです。
「Love It Away」
5thシングル。
ビート感とメロディラインが心地良いダンスポップ。
「Shine」
1stシングル。
冒頭のコーラスから始まり、随所でピコポコ(笑)してるサウンドも印象的な1曲。
「S.O.S」
イアン・エスケリンとの共作。
クリスタルのエモーショナルな歌声と、 いつまでも耳に残るメランコリックなメロディが印象的な1曲。
「Feels So Right」
ノイズのようなサウンドが印象的で、近未来的な雰囲気のする1曲。youtu.be
「My Freedom」
3rdシングル。
ピアノやアコースティック・ギター、ストリングスのアレンジで、切なく美しいメロディラインが引き立っているバラード。
「Beautiful Tonight」
4thシングル。
ロック・テイストのクールな雰囲気の1曲。
「Up To You」
メランコリックなミディアム・ナンバー。
「You'll Never Know」
イアン・エスケリンとの共作。
コーラス部分が耳に残るロック・テイストの1曲。
「In Your Hands」
クリスタルのファルセットが美しく印象的な、とてもメロディアスな1曲。
「Sweet Dreams」
ボーナス・トラック
Eurythmics(ユーリズミックス)の名曲のカヴァー。
「私にはロックの血が流れている」と自分で言う程、生粋のロック・ガールだったクリスタルが以外にもダンス・ポップに手を出して(?)しまった3作目。
ロックが好きなクリスタルらしい、ロック・テイストも感じられる曲もあり、個人的には好きなアルバムです(#^^#)
良質なメロディ&スタイリッシュなサウンドで、ダンス・ポップファンのみならず、おススメできる1枚となっています!
是非チェックしてみて下さいね!(*^^*)
【番外編】
「Make Some Noise」のインドネシア語、北京語、タイ語の3ヴァージョンをご紹介(*^^*)コーラス(サビ)部分のみ、各国の言語で歌われています!
インドネシア語ヴァージョン
北京語ヴァージョン
タイ語ヴァージョン
これと同時期に、アヴリル・ラヴィーンも「Girlfriend」のコーラス部分のみをフランス語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、日本語、北京語で歌ったヴァージョンがありましたけど、当時こういうのが流行ってたのかな??(^^;)