Michelle Branch ミシェル・ブランチ 『Hotel Paper』（2003年）
『Hotel Paper』（2003年）
Michelle Branch（ミシェル・ブランチ）の、『Spirit Room』より2年ぶりの2ndアルバム。
＜プロフィール＞
アメリカ・アリゾナ州フラグスタッフ市出身のシンガーソングライター。
1983年7月2日生まれ。
父はアイリッシュ・アメリカン、母にはインドネシア、オランダ、フランスの血が流れているそうで、東洋的なものや、日本にも惹かれるのは母親の影響かもと話していたそうです。
ミシェルが歌い始めたのは3歳の時。
8歳の時に一家がフラッグスタッフから州内のセドナ市に移住するとボイストレーニングを始めた。
14歳の誕生日に両親からギターをプレゼントされ、作曲を始る。
高校入学後、大親友である日系人のJennifer Hagio（ジェニファー・ハギオ）と出会い、ハギオや妹のNicole Branch（ニコール・ブランチ）とともにアマチュアバンドを結成し、本格的に作曲に取り組むようになる。
15歳で高校を中退したのち、2000年にインディーズ・アルバム「Broken Bracelet（ブロークン・ブレスレット）」をリリース
その翌年マドンナ主宰のマーヴェリック・レコードと契約。
2001年9月、アルバム「ザ・スピリット・ルーム（The Spirit Room）」をリリースしメジャーデビュー。
デビュー・シングル「Everywhere（エヴリウェア）」は世界中でメガ・ヒットとなり、その後の2ndシングル「All You Wanted（オール・ユー・ウォンテッド）」、3rdシングル「Goodbye To You（グッバイ・トゥ・ユー）」もヒット。
同アルバムは世界で400万枚超、日本でも35万枚を越えるセールスを記録。
2003年2月、サンタナとコラボレートした曲「The Game of Love 」でグラミー賞のベスト・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル部門を受賞。同年6月には2ndアルバムとなる「Hotel Paper（ホテル・ペーパー）」をリリース。
1stシングルとして「Are You Happy Now？」がシングルカットされた。
同アルバムからはその後2ndシングルとして「Breathe」、3rdシングルとして「'Til I Get Over You」がリリースされた。
サンタナの「Game Of Love」をはじめ、シャンタール・クレヴィアジックやシェリル・クロウ（本作「Love Me Like That」）ともコラボレート曲を出している。
、自らも2002年にはアマチュア時代に知り合ったバンド、Justincase（ジャスティンケイス）をプロデュースしデビューアルバムに参加。
また、友人のシンガーソングライターのジェシカ・ハープとThe Wreckers（ザ・レッカーズ）というユニットを組み活動。
2005年11月にはザ・レッカーズとしてサンタナのアルバムに再び参加、リードシングル「I'm Feeling You（アイム・フィリング・ユー）」でコラボレートした。
2006年5月にはレッカーズとしての1stアルバムである「Stand Still Look Pretty（スタンド・スティル・ルック・プリティ）」をリリース。
プライベートでは、2004年5月23日、バックバンドのベーシストである19歳年上のテディー・ランドウ（人気セッション・ギタリストとして知られるマイケル・ランドウの実弟）と結婚。
2005年8月3日、長女オーウェンを出産した。現在、ミシェルはロサンゼルスに在住。
2015年、夫のテディー・ランドウと離婚。
（一部Wiki参考）
「Are You Happy Now?」
ゲストとして、ロックバンド、ジェーンズ・アディクションのデイヴ・ナヴァロ（元レッチリのギタリスト）が参加した曲。
ミシェルがレコーディングしていた時、ジェーンズ・アディクションが廊下を挟んで向かいのスタジオに居て、この曲を演奏していた時に、いきなりデイヴが”参加させろよ！”と言ってギターを持ってスタジオに現れたそうです。
ヘヴィなロックナンバー！
Michelle Branch - Are You Happy Now [Official Music Video]
「Find Your Way Back」
「Empty Handed」
ミシェル自身が一番気に入っていると話す1曲。
「Tuesday morning」
ミシェルの伸びやかな歌声が印象的なミディアム・ナンバー。
「One Of These Days」
アルバム中最後に書かれたナンバー。
ピアノの音色が心地良い、少し切ない雰囲気の1曲です。
途中から時計の秒針のような音が鳴り続けているのもポイントです。
（”ノイズに聴こえるようなサンプル音がありますが、アーティストの意図によるものですので、ノイズ等ではございません。”と国内盤ライナーノーツに注意書きとして書かれています）
「Desperately」
シンプルなミディアムロックナンバー。
個人的にお気に入りの1曲。
「Breathe」
ポップ・ロックな1曲。
”If I just breathe~!!!”
Michelle Branch - Breathe [Official Music Video]
「Hotel Paper」
このアルバムはミシェルがツアー中に書いた曲ばかりで、どこにいてもホテルのベッドサイドにあるメモ用紙がミシェルの歌詞のアイデアを記録しました。
アルバムタイトルもだから『Hotel Paper（ホテル・ペーパー）』
アルバムタイトル曲であるこの曲は、ミシェル曰く一番パーソナルな曲。
”I write mostly on hotel paper”=”たいていホテルのメモ用紙に書いているの”
と歌われています。
「’Til I Ge Over You」
曲のイメージにフランス語が合っている気がしたから、フランス語を習っている妹のニコルに言葉を教えて貰ってコーラスに生かしたという曲。
フランス語の意味は、「あなたが去るたびに、自分は大丈夫と言い聞かせる」
「The Game Of Love」Santana Featuring Michelle Branch
ボーナス・トラック。
グラミー賞を受賞したサンタナとのコラボ曲。
サンタナのギターとそのメロディラインがとにかくカッコ良くて、思わず踊りだしたくなるようなノリノリなロックナンバーです！
2003年、当時リアルタイムで聴いていたアルバムです。
因みに個人的な話になりますが(^^;)当時私は漫画の『BANANA FISH』（作：吉田秋生）に嵌っていて、このアルバムを延々とBGMにしながらこの漫画を読破していたので、この『ホテル・ペイパー』が『BANANA FISH』のサントラのようになってしまいました(^^;)
昨今アニメ化もされた『BANANA FISH』ですが、今でも私的サウンドトラックはこのアルバムです。
乾いたロックサウンドあり、しっとり聴かせる曲ありで、『BANANA FISH』の世界感ともピッタリマッチすると思うのですが如何でしょう！？(笑)って誰に言ってる？？(^^;)
さらに余談で、そのアニメ化された『BANANA FISH』を観たのですが、主人公の一人、奥村英二のあだ名”英ちゃん”の発音が矢沢の”永ちゃん”と同じ発音で、私的には逆の発音で脳内再生されていたので納得がいかなかったです(^^;)
なんでYAZAWAにしちゃった！？
話を戻して、ミシェルはのこのアルバムは、彼女が当時20歳になる直前くらい（19歳）にリリースされたのですが、とにかく大人びてカッコイイミシェルを聴ける素晴らしい曲揃いのアルバムです！
当時、ガールズ・ポップ＆ロックといえばアヴリル・ラヴィーンとミシェル・ブランチ（人気・知名度はアヴリルのほうがあったと思いますが）
アヴリルと違って大人びた大人のロックサウンドを聴かせてくれて、私はどちらかというとミシェル派。
ずっと聴いていても飽きの来ないポップ・ロックの名盤だと思いますので、未聴の方は是非チェックしてみて下さい！
