Vanessa Carlton ヴァネッサ・カールトン 『Harmonium』(2004年)
『Harmonium』(2004年)
アメリカのシンガーソングライター、Vanessa Carlton(ヴァネッサ・カールトン)の前作『Be Not Nobody』より約2年振りとなる2ndアルバム。
<プロフィール&バイオグラフィ> ※一部Wikiとライナーノーツを参考に記載しています。
Vanessa Carlton(ヴァネッサ・カールトン)
本名:Vanessa Lee Carlton
1980年8月16日生まれ
ペンシルバニア州ミルフォード生まれ。
パイロットの父親とピアノ教師の母親との間に生まれる。ロシア系ユダヤ人と北欧系のハーフである。
姉弟は、妹のグウェンと弟のエドモンドがいる。
幼い頃から音楽に興味を持ち、ディズニーランドから帰った時にわずか2歳で「小さな世界」をピアノで弾いたエピソードを持つ。
14才でニューヨークのバレエ学校に入学したが、卒業後は音楽の世界に飛び込んだ。
コロンビア大学在学中はマンハッタンでウェイトレスをしていた。
アヴリル・ラヴィーンらを手がける音楽プロデューサーのPeter Zizzoと出会い、A&Mレコードと契約。
2002年にアルバム『Be Not Nobody』でデビュー。
Billboard 200アルバムチャートで5位を記録し、アルバムからの最初のシングル「A Thousand Miles」もBillboard Hot 100で最高5位を記録するヒットとなった。
「A Thousand Miles」はオーストラリアで1位、イギリスで6位、その他ヨーロッパ各国でトップ10入りした。
2004年、当時交際していたロックバンド”サード・アイ・ブラインド”のボーカル、スティーブン・ジェンキンスのプロデュースで2ndアルバム『Harmonium』をリリース。
Billboard 200で33位を記録。しかし当時は拒食症とうつ病に苦しんでいた。
2006年にA&Mからザ・インク・レコーズに移籍し、2007年に3rdアルバム『Heroes & Thieves』をリリース。
Billboard 200で44位を記録。
2011年1月、初のベスト・アルバム『Icon』をリリース、4月には約4年ぶりとなる4枚目のアルバム『Rabbits on the Run』をリリース。
2015年に5thアルバム『Liberman』、2020年3月に最新作『Love Is An Art』を発表している。
<discography>
『Be Not Nobody』(2002)
『Harmonium』(2004年)
『Heroes & Thieves』(2007年)
『Rabbits on the Run』(2011)
『Liberman』(2015)
『Love Is An Art』(2020)
アルバムタイトルの『Harmonium(ハーモニウム)』は、「ハーモニー(harmony=調和)」と「パンデモニウム(Pandemonium=地獄、大混乱)」を言葉の響きにおいて引っ掛けている。
シンプルな言葉ではあるけれど、何通りもの解釈が可能であって、その人なりの定義付けができる言葉を選びたかった。
”混乱の中の秩序”という状況が好きなの。それに”ハーモニウム”って言葉自体がすごく美しいじゃない。本来は楽器の名称(リードオルガン)だけれど、もっといろいろな解釈で使うべき言葉じゃないかしら。そういう気持ちもあってこのタイトルにしたの」とヴァネッサ。
「White Houses」
シングル曲。
軽やかでポップな曲調とは裏腹に歌詞は少々ショッキング(!?)なものになっていて、男女の友達数人と遊びに出た女の子が、”白い家”で初体験をしてしまうという内容。
アメリカの青春ドラマなどではあるあるなシチュエーションですが、、、(^^;)
このMVでは、14歳で有名なバレエ学校、スクール・オブ・アメリカン・バレエに入学し、1年目の成績からトップクラスだったというヴァネッサの軽やかでしなやかなバレエ・ダンスを観る事が出来ます(*^^*)
ムーン・ウォークも入っていたり、ヴァネッサの自由なダンスに注目です!
「Who's To Say」
メロウなメロディに、ヴァネッサの可憐な歌声が沁みる1曲です。
「Annie」
流れるようなピアノの旋律が切なく美しい1曲。
「San Francisco」
ピアノの軽やかなリズムに、メランコリックなメロディがマッチしている1曲。
ピアノとストリングスのアレンジがしっとりとしたスロー・ナンバー。
「Private Radio」
ドラムのリズムがクールなロック調の1曲。
何重にも重なるコーラスにも注目。
「Half A Week Before The Winter」
どこか不穏な雰囲気のするピアノの調べとメロディが印象的。
「C'est la vie」
フランス語で”それが人生”という意味のタイトル。
メランコリックなメロディで少し暗めな曲。
「Papa」
低音のピアノのイントロが物々しさを醸し出している1曲。
「She Floats」
オーケストラのイントロから始まり、落ち着いたヴァネッサのヴォーカルでしっとりと聴かせる1曲。
「Where The Streets Have No Name」
ボーナス・トラック。
U2の名曲のカヴァー。
あのイントロのギターリフを、ピアノ演奏で完璧に、そして非常に美しい音色でカヴァーしています!!
このボーナス・トラックだけでも聴く価値アリな素晴らしい1曲。
「The Wreckage」
シークレット・トラック
前作では、ヴァネッサの甲高い歌声が耳についてしまったのですが、今作では若干歌い方がナチュラル(?)になったのか、聴きやすいアルバムとなっていました。
個人的には前作より好みです(*^^*)
ヴァネッサの美しいピアノの調べと可憐な歌声がとても素敵な1枚です。
何と言っても、国内盤ボーナストラックで収録されているU2のカヴァー「Where The Streets Have No Name」は、イントロ部分から感動的で美しい仕上がりになっているので必聴です!!
是非チェックしてみてくださいね(^^♪