IN THIS LIFE  ~音楽と映画と海外ドラマをこよなく愛するmamaブログ

好きな音楽の事などを中心に書いております! I write mainly about my favorite music! HAVE FUN

Sinead O'Connor シネイド・オコナー『Sean-Nos Nua』(2002年)

『Sean-Nos Nua』(2002年)

アイルランドのミュージシャン、Sinead O'Connor(シネイド・オコナー)の前作『Faith & Courage』から2年振りとなるオリジナル・アルバム。

邦題は『永遠(とわ)の魂(うた)~シャン・ノース・ヌア』

Sean-Nos Nua

Sean-Nos Nua

 

 

 

 ”Sean-Nos Nua(シャン・ノース・ヌア)”とは、ゲール語で”新しいオールドスタイル”という意味。
シャン・ノースとはアイルランドの伝統音楽の世界で使われるタームで、オールド・スタイルという意味のまま、歌や演奏やダンスの特に古いスタイルのものを指すのだが、普通は歌の場合に使われる事が多い。
なので、通常シャン・ノースといったら、最も古いスタイルの伝統歌の事を指す。
そう、今作は何を隠そう(!?)、シネイドが歌う、アイリッシュ・トラッド集のアルバムなのです!!
アイルランドの伝統歌なのだけど、シャン・ノース・ヌアの、”ヌア=New(新しい)”と付いているだけあり、古臭い雰囲気は全く感じず(そもそもそれまでアイルランド伝統歌なんて聴く機会もないから本物を知らないケド…)サウンド・アレンジも現代風の音をミックス。

「Peggy Gordon」
アルバムオープニングトラック。
シンプルな曲構成で、しっとり聴かせる1曲。

 

「The Singing Bird
シンプルな歌詞。
シニード曰く「ある種の祈りの歌」

 

 

「Molly Malone」
シネイド曰く「ダブリンの道端で商売を営んでいた人たちについての、そして今となっては時間の流れとともに失われたダブリンを描いた人気の歌」
シネイド自身も、父親がよく車の中でこの曲を歌い、教わったそうです。

 

 

「Paddy's Lament」
19世紀にアメリカに渡ったアイルランド人移民の物語。
シネイドがLAに住んでいたころ、メアリー・ブラックが歌っているこの曲を聴き心を揺り動かされたとのこと。
シネイドは、この曲をこれまで作られてきた中でも最も素晴らしい反戦歌と紹介しています。
私も個人的に、この物悲しいメロディがとても印象的で惹きつけられる1曲です。
なんだか、自然に涙が込み上げてくる…。

 

「The Moorlough Shore」
シネイドの紹介によると、
この歌は感情に流されやすく気短な心を物語っており、自分自身の問題から逃げてしまうことによって起こる不幸を表現していると思う。
ある若い男は、自分が望むものを手中に入れられず、待つこともできません。
彼が愛する女性はすぐには彼と付き合おうとせず、戦争に行ってどこにいるかもわからない夫が帰ってくるかもしれないので7年間待つように告げます。これに耐えられず、彼はいなくなってしまいます。彼は失意と彼女が与えた試練から逃げ出します。結果として、彼の老後は孤独な、そして故郷を懐かしむものになってしましました。
人生で何か失うことや悲しい出来事が起こったとしても、それから逃げ出し、手遅れになってから後悔するのではなく、直面すべきだとメッセージを送っています。

 

「Lord Baker」
Christy Moore(クリスティ・ムーア)とのデュエット曲。
クリスティ・ムーアは、1969年から活動しているアイリッシュ・フォークシンガー、ソングライター、ギタリストのようです。
シネイド自身、彼のアルバムでこの曲を初めて聴きいたそうです。
クリスティはジョン・ライリーという名のロスコモンに住み着いた旅人から教えて貰ったそうです。
曲は11分にも及ぶ大作。物語になっている歌詞もとても興味深い。

 

 

「I'll Tell Me Ma」
もともとは北アイルランドベルファストに伝わる縄跳び歌でしたが、ダブリンに住む子供達の間でも人気があったとの事です。
童謡で楽しい雰囲気の曲です!

 

『Sean Nos Nua』

Sean-Nos Nua

 

国内盤は廃盤になってしまっているようですが、国内盤ボーナス・トラックとして、「Spanish Lady」「Marble Walls」が収録されていますので、中古等で見つけたら是非国内盤を買って聴いてみてください!

 

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