IN THIS LIFE  ~音楽と映画と海外ドラマをこよなく愛するmamaブログ

好きな音楽の事などを中心に書いております! I write mainly about my favorite music! HAVE FUN

Sinead O'Connor シネイド・オコナー 『Faith and Courage』(2000年)

『Faith & Courage』(2000年)

アイルランドのミュージシャン、Sinead O'Connor (シネイド・オコナー)の前作『Universal Mother』(1994年)から約6年振りとなるオリジナルアルバム。
邦題は『生きる力』

生きる力

生きる力

 

 

アルバムタイトルの『Faith and Courage』(直訳すると”信仰と勇気”)は、シネイドが今まで住んできた家の暖炉に必ず書いてきたという言葉であり、このアルバムには力強さがあるから選んだ言葉とのこと。 

 

「The Healing Room」
イントロから印象的。所々に子供の笑い声がサンプリングされています。
とてもスピリチュアルな歌詞&サウンドです。

youtu.be

 

「No Man's Woman」
ボーイフレンドがきっかけで出来た曲とのこと。
シネイド曰く、

「これは結婚という制度についての歌。何かに属するのは嫌だということ、結婚はしたくないということ、女性を縛るのに男性が作ったルールに従って行動するのはごめんだということ、女性らしいと思われる姿でいるのはごめんだということ、女性がすべきことだと考えられている行動をするのはごめんだということ……。
とにかく男が決めた女に対するルールに従うのはごめんだ、ということを言っているの。
この考えは若い時から変わっていないし、ますますひどくなっているわ(笑)
でもこの歌はアンチ男性の歌にするつもりはない。
実際、曲の半分は男のスピリットというものを大いに称えているでしょ?
ただ結婚はしたくない、誰かに属する必要はない、て言っているだけよ」

とのこと。
デビューアルバム『ザ・ライオン&ザ・コブラ』の時に、アルバム・ジャケット用に女らしい写真を撮りたいとスタッフに希望されると、敢えてスキンヘッドのヘアスタイルにしてしまい周囲を驚かせた事もある、いかにも彼女らしい曲です!
MVも結婚式のシーンからはじまり、急にベールを脱ぎ捨て車で逃走。
とある海岸に着き、今度はウィッグだった髪を取り、スキンヘッドに近い超ベーリーショート姿で走り出し....というとても興味深いストーリー仕立ての作品。

 
Sinead O'Connor - No Man's Woman

 

「Jealous」
個人的にアルバム中お気に入りの1曲。


Sinead O'Connor - Jealous

 

「Daddy I'm Fine」
Eurythmics(ユーリズミックス)のデイヴ・スチュワートのプロデュース曲。
シネイド自身、"自分の歴史の歌"と話す、彼女の半生が書かれた歌詞に注目。

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「’Til Whisper U Something」
個人的にお気に入りの曲その2。
ティン・ホイッスル(アイリッシュ・ホイッスル)が効果的に使われた1曲。

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「The State I'm In」

どこかで聴いた事のある曲だなと思ったら、Trine Rein(トリーネ・レイン)が自身のアルバム『Beneath My Skin』で歌っていました。
この曲のオリジナルは、Ednaswap (エドスワップ)というLAのロックバンドのようです。(トリーネ・レインやナタリー・インブルーリアを手掛けた事でも有名)
このバンドのヴォーカリストのAnne Preven(アン・プレヴェン)とギタリストのScott Cutler (スコット・カトラー)は前出の「No Man's Woman」をシネイドと3人で共作しています。

youtu.be

 

「Emma's Song」
まだガラケー初期の頃、一時期着メロにしていた個人的に思い出深い(!?)1曲。
イントロのピアノの音色が着メロにしても綺麗な音だったので(^^;)

youtu.be

 

「kyrie Eleison」
キリスト教のトラディショナル・ソング。
このようなキリスト教の伝統的な歌を歌ってしまう程、昔から熱心なキリスト・カトリック教徒だったのに(このアルバムリリース時にはアイルランドカトリック司祭にもなっている!!)2018年にイスラム教に改宗するなど、色々とぶっ飛んでるシネイド。彼女にとってはごく自然な流れなのかもしれませんが………(^^;)

youtu.be

 

「What Doesn't Belong To Me」「The Lamb's Book Of Life」はレゲエ調ナンバー。
「The Lamb's ~」はザ・レゲエ。

「ラスタ(ジャマイカの宗教)の人達からは常に影響を触発を受けている。
音楽的にはレゲエではないけれど、レゲエや、そのルーツ文化から大きな影響を受けた要素が取り入れられているわ。
私が最も好きな音楽はルーツ・レゲエだし、私に最大の触発を与えている宗教はラスタファリズムであり、最も触発的な人々はラスタの人たち」
とシネイドは当時語っています。

とてもスピリチュアルであり、自伝的な曲もあり、レゲエもあり、宗教的楽曲もあり、シネイドの”Faith and Courage”そして"Strengeth"が詰まった素晴らしい作品になっていますので必聴です!!

 

『Faith and Courage

生きる力

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