The Corrs ザ・コアーズ 『Borrowed Heaven』(2004年)
『Borrowed Heaven』(2004年)
アイルランドの4人組兄妹バンド、The Corrs の前作『In Blue』より約3年10ヶ月振りとなる4thアルバム。
今作『Borrowed Heaven 』は、アルバムの統一感を出すために、複数ではなく、一人のプロデューサーを単独で起用。
プロデューサー:Olle Romo(オレ・ロモ)を起用した今作は「Summer Sunshine」「Angel」のようなポップ・ソングから、「Long Night」などのしっとりとした曲までコアーズの魅力を最大限に引き出している。
アルバムタタイトル曲「Borrowed Heaven」では、南アフリカ最高のコーラス・グループであるレディー・スミス・ブラック・マンバーゾとも共演。
アンドレア・コアーがソロで歌い、U2のボノらが書き下ろした映画『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』の主題歌を再レコーディングし、コアーズのヴァージョンとして収録!!
「Summer Sunshine」
1stシングル。
爽やかなでメロディラインも心地良いポップ・ソング。
「Angel」
2ndシングル。
メランコリックな歌い出しからの、サビでは一転、明るい曲調のポップチューン。
コアーズ兄妹の亡き母親について書かれた1曲。
「Hideaway」
サビでは伸びやかなアンドレアの歌声が印象的なミディアム・ナンバー。
「Long Night」
3rdシングル。
コーラスが美しいバラード曲。
間奏のバイオリンの音色も心に響きます…。
「Goodbye」
4thシングル。
中盤~終盤にかけてのバイオリンのメロディにうっとりしてしまう(*^^*)
「Time Enough for Tears 」(Bono, Gavin Friday, Maurice Seezer)
もともとはジム・シェリダン監督による『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』の主題歌用に、アンドレアがソロでレコーディングした曲。
ソングライティングを手懸けたのは、U2のボノ、そして映画音楽を担当したギャヴィン・フライデー(アイルランドのポスト・パンク・バンド、ヴァージン・プルーンズの元ヴォーカリスト)とピアニストのモウリス・シーザー。
ギャヴィンとモウリスは共同で数々のスコアを手懸け、『バスキア』『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』などのサントラにも楽曲提供をしている。
アンドレアのソロ・ヴァージョンの後半をデュエットしているのも、ギャビン・フライデー。
今作ではオレ・ロモが新しいバッキング・トラックを作り、コアーズのヴァージョンに作り変えて収録されました。
アンドレアの優しいヴォーカルに聴き入ってしまう1曲。
「Humdrum」
「Even If」
軽やかなポップチューン。
中盤からのケルティック・サウンドも美しい。
「Borrowed Heaven」
アルバムタイトル曲でもありますが、アルバム中でも異色な雰囲気を放っている。
後半部分のコーラスでは、南アフリカのア・カペラ・コーラス・グループ、レディスミス・ブラック・マンバーゾ。
ポール・サイモンの『グレイスランド』(1986年)に参加して以来、世界各地で公演を行ってきたグループ。
彼ら2組の共演は、2003年11月29日に南アフリカのケープタウンで4万人の観客を集めて行われたネルソン・マンデラの提唱するAIDS撲滅基金の為のチャリティ・イベント”46664(フォー・ダブル・シックス・シックス・フォー)コンサート”でも実現していたもの。
アイリッシュ・ミーツ・アフリカン。
「Confidence for Quiet」
ポップ・ロック調の1曲。
「Baby Be Brave」
哀愁を湛えたイントロ。メランコリックなメロディラインがツボ。
ジム曰く、「クラシックな曲作りをしたんだけど、同時にエミネムっぽい音要素もちょっと意識した。仕上がりはわかりづらいかな?」
「Silver Strand」
ラスト・トラックで、インストゥルメンタル。
非常に流麗で美しいメロディ…。
youtu.be
「Miracle」
ボーナス・トラック。
キャッチーで軽やかな曲が多かった前作『In Blue』より落ち着きのある印象の今作。
コアーズらしいポップソングは勿論、「Time Enough for Tears 」「Borrowed Heaven」のような新しいタイプの曲もあり、音楽の幅もグッと広がった作品になっています!
ラスト・トラックのインストゥルメンタル「Silver Strand」は個人的にお気に入りの1曲で、とても感動的な素晴らしいケルト・サウンドを堪能できますので聴いてみて下さい(*^^*)