LILLIX リリックス 『Falling Uphill』（2003年）
『Falling Uphill』（2003年）
カナダ・ブリティッシュコロンビア出身のガールズロックバンド、LILLIX（リリックス）のデビュー・アルバム。
＜メンバー＆プロフィール＞
※デビュー・アルバム時のメンバー。国内盤ライナーノーツを参考に記載しています。
★Tasha-Ray Evin（ターシャ・レイ・イヴィン）
ヴォーカル＆ギター
1985年6月12日生まれ
レイシーの妹
父はロシア系母はスウェーデン系
クランブルック出身
趣味はアーチェリーとフィッシング、湖で泳ぐなど、アウトドア系
姉に比べて行動派
★Lacey-Lee Evin（レイシー・リー・イヴィン）
ヴォーカル＆キーボード
1983年9月27日生まれ
クランブルック出身
レイシーの姉
学生時代から建築やアートが好きで、製図や絵を描くのが趣味
料理とショッピングも好き
メンバーの中で一番フェミニン度が高い
★Louise Burns（ルイーズ・バーンズ）
ベース＆ヴォーカル
1985年11月14日生まれ
父はカナダ人、母はイギリス人
趣味は乗馬、ハイキング、愛犬と遊ぶこと、読書、詩を書くこと
メンバーの中で一番優等生のようだが、彼女が書いた曲から察すると、意外と複雑な性格かも…
髪はブラックにカラーリングしている
★Kim Urhahn（キム・アーハーン）
ドラムス＆バッキング・ヴォーカル
1979年10月16日生まれ
バンクーバー出身
父はドイツ系、母は中国系
趣味は洋裁で、レイシーが撮影で着たドレスと同じものを型紙なしで作ってあげたことがあり、デザインも自分で出来るという、プロ並みの腕前を持つ
ショッピングも大好き
頭の回転が速く、ジョークも得意
カナダのブリティッシュ・コロンビア州の小さな町クランブルックに生まれ育ったレイシーとターシャ姉妹は、父親の影響で子供の頃からビートルズ、シン・リジィ、スーパートランプ、クイーンといった70年代のロックをよく聴いて育った。
レイシーが8歳、ターシャが6歳の時には、早くも曲を作ってはカラオケ・マシーンに録音したという。
最初に手にした楽器は、レイシーはフルート、ターシャはアコースティック・ギターだったが、やがてレイシーは、テイラー・ハンソンのキーボードに感化されて、12歳の頃から独学でキーボードを開始。
9歳の時初めてギターで弾いた曲がビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」だったターシャも、「なんて素敵な音なの。自分でも何かを作ってみたい」と思い立ち本格的に曲を書き始め、その年のクリスマスに両親からエレクトリック・ギターをプレゼントされる。
ビートルズやクイーンのハーモニーに魅せられいた姉妹は、歌う事が大好きで「曲作りのポイントは、絶対に美しいハーモニーとメロディよ」と語る。
イヴィン姉妹によるセッションは、1996年頃に自宅の地下室でスタート。
翌年ターシャが11歳の時に学校の図書室で同級生のルイーズをベーシストとして誘い、また2学年下のドラマーも加わり、念願のバンド・メンバーが集結する。
1997年10月22日が、初めてバンドとして練習した記念日。
ルイーズは4歳からピアノを習い、オペラや作曲など本格的なクラシック音楽の教育を受けていたが、バンドに誘われ初めてベースを手にしてからは、独学ながらベースに傾倒。
好きなベーシストはフリー（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）とポール・マッカートニーという。
当時”Tigerlily”と名乗っていたバンドは、オリジナル曲を増やしては地元のイベントなどに積極的に参加していたものの、デモ・テープをマネージャーのジョナサン・シムキンに送ってから状況は急変。
ジョナサンが2001年5月にマヴェリック・レコーズとの契約を取り付け、一気にメジャー・デビューが決まった。
そして最年少のドラマーが学業に専念したいからと、2002年にバンドを脱退することになり、オーディションを経てキムの参加が決定。
またこの頃、”Tigerlily”というバンド名が既に登録されていたことが判明し、”LILLIX”に変更している。
外見は最もパンキッシュなキムだが、4歳から10歳迄ピアノを習い、クラシックの要素を身に付けている。
12歳でドラムスに転向してからは、個人レッスンを受けるほど夢中に。
そしてバンド活動と並行し大学ではラテン・パーカッションの学位を取得した。
この他、トランペットや、ヴォーカルも学んでミュージカル歌劇団でも歌っていたほどで曲も作る多才ぶり。
LILLIXとの出会いは2002年9月、ちょうど自分のバンドが解散して、他のバンドを探している時にオーディションの話を知ったという。
彼女達のCDを聴いて気に入ったのでオーディション会場に行ったところ、すぐに溶け込み、アルバム全曲を演奏してしまったそう。
キムのお気に入りの音楽は、Mr.バングル、フェイス・ノー・モア、ラモーンズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。
LILLIXは、キムが加入した時には既にこの『Falling Uphill』を完成させていた。
が、最初にレコーディングし終えたアルバムはバンドがレーベル側と意見が合わず、丸々1枚ボツにしていて、本作『Falling Uphill』は新たにプロデューサーから何から 新たにレコーディングされた1枚なのだそう(；ﾟДﾟ)
『Falling Uphill / フォーリング・アップヒル』 発売日：2003年5月
01. Tomorrow / トゥモロウ
02. Quicksand / クイックサンド
03. It's About Time / イッツ・アバウト・タイム
04. Dirty Sunshine / ダーティ・サンシャイン
05. Sick / シック
06. Invisible / インヴィジブル
07. 24/7 / 24/7
08. Because / ビコーズ
09. Promises / プロミセズ
10. Fork In The Road / フォーク・イン・ザ・ロード
11. Lost And Confused / ロスト・アンド・コンフューズド
12. What I Like About You / ホワット・アイ・ライク・アバウト・ユー
bonus track
13. Blind / ブラインド
<CD Extra>
「It's About Time 」ビデオ・クリップ
プロデュース：
ザ・マトリックス（T-3,4）
グレン・バラード（T-7）
フィリップ・ステア（T-2,5,6,8,9,11,12）
リンダ・ペリー（T-1）
ジョン・シャンクス（T-10）
01. Tomorrow / トゥモロウ
ターシャが12～13歳の時に書いた曲で、一度は捨てていたけど、リンダ・ペリーと仕事をしていた時に蘇らせたそう。
02. Quicksand / クイックサンド
ルイーズが高校時代に書いた曲で、自分が周囲とうまくやっていけない、溶け込めない、どうして溶け込まなきゃいけないの？溶け込むってどういうことよ？って考えていた時の1曲だそう。
”こんな最悪な高校時代はいつまでも続かないわ。どこに収まろうかなんて考えながらムダに時間を過ごさないで”という想いが込められている。
03. It's About Time / イッツ・アバウト・タイム
人生をムダにするな、イジイジせずに今を生きようという歌。
アルバム中で一番前向きな曲。
THE MATRIX（ザ・マトリックス）と共作したキャッチーなロック・ソング。
04. Dirty Sunshine / ダーティ・サンシャイン
「”ダーティなサンシャイン”とは、勝手にやって来て、ムリに明るくしようとする人たちのことよ。ムシャクシャして、独りになりたくて、邪魔されたくない時ってあるでしょ？それを歌ってるの」by レイシー
05. Sick / シック
「自分に、状況に、あるいは他人に嫌気がさしている状態。要するにsick of it=ウンザリ”って気分。”消えちゃってよ”って感じ。イヤな気分や人を消し去りたい気持ちを描いているの。ウンザリしているのに、それに気づかないでいつまでも他人の人生に居座っている人の事ね」by ターシャ
youtu.be
06. Invisible / インヴィジブル
2001年11月、初のアルバムをレコーディングした時に書いたの。
当時レーベルがバンドを違う方向性に持っていこうとした時に、私たちの意見を聞いてもらえて、”私たちはinvisible（目に見えない存在）じゃないんだわ”って思えた時の曲よ」by レイシー
もっと気長に何か、誰か、を待っている、待ちきれない、という状態を歌った曲。
ステキな誰かが魔法のように現れるのを毎日24時間待っている。。。
ターシャが12歳の時に書いた曲で、ライヴで最もプレイしてきたナンバーとのこと。
08. Because / ビコーズ
誰かとケンカした時の歌。嫌いだった女の子のことで、私に失礼なことをしたり、利用したり、ワガママな人のこと。他人が持つべき物を全て取って行っちゃう女。
言葉をぶつけたり、自分を主張したり、抑えていた感情を相手に剥き出しにしている、とターシャ。
09. Promises / プロミセズ
ターシャ曰く、アルバム唯一の失恋ソング。いわゆる、もう一度チャンスが欲しいとか…。ハートブレイクの歌。
10. Fork In The Road / フォーク・イン・ザ・ロード
人生を即左右する決定についての歌。”岐路”にぶつかって、どうしようって頭の中でいろんなことがレース（競争）していて、”早く決断しなきゃ”って思っていた時に書いたの、とレイシー。
11. Lost And Confused / ロスト・アンド・コンフューズド
読んで字のごとく、”悩んで迷う”こと。
”この気持ち、いつ終わるの？”というか、頭の中でケンカしているような感じ。
”考えても”わかんない、何を考えているかもわかんない、迷ってばかり”っていう歌、とルイーズ。
12. What I Like About You / ホワット・アイ・ライク・アバウト・ユー
1980年のロマンティックスのカヴァー曲。
全米放送されたTVドラマ『恋するマンハッタン（原題：What I Like About You）』のタイアップ（主題歌）として使用された。
13. Blind / ブラインド
ボーナス・トラック
日本でも当時大々的にプロモーションされていたLILLIXの1stアルバム。
コンビニ等の店頭でも、しょっちゅう「It's About Time」が流れていた記憶があります。(*^^*)
その甲斐あってか、アヴリル・ラヴィ―ンなどの若手ガール・ロックが流行り出した当時の日本でも、かなりのヒットを記録！！
キャッチー＆ロックンロール＆クールなルックスもカワイイ！！(#^^#)というLILLIXはアヴリル同様、当時売れて当然のような流れだったような感じも致します。。。
4人のハーモニーも美しく、元気になれるポップ・ロックが詰まった1枚になっています！
是非チェックしてみて下さい！(^^♪
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