Dido ダイド 『Life For Rent』(2003年)
『Life for Rent』(2003年)
イギリス・ロンドン出身の歌手、Dido(ダイド)の、前作『No Angel』より約4年振りの2ndアルバム。
1stアルバム『No Angel』に収録されている「Thank You」は、グウィネス・パルトロー主演の映画『スライディング・ドア 』のエンディングに使われ、さらにエミネムの「スタン」にサンプリングされ、曲の存在が大きく知られるようになった。
また同アルバムから「Here With Me」は、アメリカのドラマシリーズ『ロズウェル - 星の恋人たち』の主題歌となり、その後同じくグウィネス・パルトロー主演映画『偶然の恋人』にも起用された。
<プロフィール&バイオグラフィ> ※Wikiとライナーノーツを参考に記載しています。
Dido(ダイド)
出生名:Florian Cloud de Bounevialle Armstrong
1971年12月15日生まれ
イギリス・ロンドン出身。
ロンドンのケンジントンにあるセントメアリーアボット病院にて生まれた。
兄はフェイスレスの音楽プロデューサーの、ロロ・アームストロング(Rollo Armstrong、出生名:Rowland Constantine O'Malley Armstrong)。
ノース・ロンドンに生まれたDidoは6歳から音楽の勉強を始め、10歳の時には、ピアノ、バイオリン、リコーダーといった楽器をマスターしている。
家にはTVが無かった為、子供の頃から一番の楽しみといえば曲を作ることだった。
読書家でもあり、9歳でトルストイの『戦争と平和』を愛読書として繰り返し読み、毎週末に映画に連れて行ってくれる父親の影響で映画好きにもなった。
それが現在のイマジネーションの基本となっていて、自分でも色々空想したり、変わった夢を見ることが多かったと話す。
それ故、一人で過ごすことも大好きで、学生時代はとても社交的で友達を作ることやファッションやメイクに夢中だったものの、本当に好きだったのは家に帰って一人になって、曲を作ったり、想像力を働かせて何かを描いたりすることだったという。
デビュー作である前作『No Angel』が世界中で1,200万枚(2003年迄には1,500万枚)を売り上げる大ヒットとなったプレッシャーから逃れるためにも、本作のレコーディングは人里離れたスタジオで制作された。
曲作りや共同プロデュースにはフェイスレスは勿論のこと、ディープ・ディッシュ、ペット・ショップ・ボーイズの仕事でも活躍しているDidoの兄のロロ・アームストロングが前回同様に参加し、また曲作りには前回に続いてリック・ノウェルズ(マドンナ、セリーヌ・ディオン他)と、レスター・メンデス(シャキーラ、ジュエル等)等も参加、プロデュースには、ザ・キュア、U2、マニック・ストリート・プリーチャーズ他、UKサウンドに欠かせないマイク・ヘッジスが数曲加わっている。
今作『Life for Rent』のテーマは、”自分の人生を選び、生きているということを実感する”こと。
アルバムタイトル曲となった「Life For Rent」を書くときは、自分の人生は自分で選びたいという意思を、歌で表現することに初めて挑戦したという。
そして、生きているという実感や、怖がらずにやりたいことはやすという決意を、常に自分自身に思い出させてくれるように、これをアルバムタイトルに持ってきたと話す。
1stシングル。
イントロのストリングスアレンジが美しい。
憂いを帯びたメロディラインも切ない1曲。
「Stoned」
イントロが長い(1分近く)1曲(#^^#)
ダンスポップ・テイストのサウンドと、ヒップホップ的なビートが特徴的。
「Life For Rent」
2ndシングル。
アルバムタイトル曲。直訳すると”賃貸生活”(^^;)
「Mary's In India」
歌詞の内容は、女友達”メアリー”がインドに旅行している間に彼女の恋人を取ってしまったという歌(^^;)
「See You When You're 40」
”あなたが40歳になった時にまた会いましょう”と冷たく歌われます。。。
「Don't Leave Home」
3rdシングル。
サビは割と明るめ(*^^*)
「Who Makes You Feel」
随所に入る”ウエッ”という声のようなサウンド?声?がもの凄~く気になる(^^;)
個人的に曲調は好きなのに、この”ウエ”が気になってしょーがない…。
「Sand In My Shoes」
4thシングル。
アルバム中でも割とキャッチー?な方だと思います(#^^#)
「Do You Have A Little Time」
イントロから物々しい雰囲気のるす1曲。
「This Land Is Mine」
アコースティック主体のアレンジの、心地良いサウンドが印象的な1曲。
「See The Sun」
ラスト・トラック。
CDでは、この曲が終わって長い無音の後、シークレット・トラック「Closer」が収録されています。(下記で紹介)
「Closer」(hidden track)
上記の隠しトラック。
憂いを帯びた歌声に、影のある哀愁漂うメランコリックなメロディで、独特の雰囲気を醸し出しているDido。
シンセなどエレクトロニカ的なアプローチに、アコースティック・サウンドをミックスさせた、個性的なサウンドが印象的です。
今作も、大ヒットを記録した1st『No Angel』に匹敵する1,200万枚を売り上げました。
前作同様、決してキャッチーなアルバムではないのですが、Didoの不思議な歌声と、独特のサウンドに惹きつけられる1枚です。
前作が気に入った方は是非聴いてみて下さい(*^^*)